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まずは全バラ 

トラック(コース)はプラスチックベースに洋白のレールが通っているだけなので、メンテナンスはただひとつ「トラック面をキレイに拭いてレールを磨く」こと。
エジプト奴隷のようなひたすら地味な作業なのだがこれが実はマシンよりも一番大事な基礎の基礎。
トラック状態がよくないといくらマシンが良くても止まってばっかりでなんにも面白くないがビジュアル面では全くインパクトに欠けるので割愛。

一方マシンは10年20年眠っているのでしっかりと起こさないといけない。これがやはり楽しい作業だ。
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ボディを外してざっと欠品状態を確認する。これのフロントアクスルを見れば前の少年オーナーは(おっさんかもしれないが)よほど気に入って走りまくったのだろう、ということが推測できる。ここまで走りっぱなしのマシンはなかなか出会えない。先に遊ばれてこそおもちゃと書いたが文字通り幸せなマシンだったようだ。だが少々なんにもしなさすぎで可哀想なのでこれからヨロシクの意味も込めて細部までバリバリ現役のピッカピカに戻ってもらおう。


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部品をひとつひとつ外しながら状態を確認して最後には全部バランバランにする。このシャーシーはAFXのSRT。世界のマブチモーターは現状ですらかなり良い回転をする。


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細かいパーツばかりなのでバラすときはこういう中で作業し不意の「神隠し」の確率を可能な限り低くする。一番やっかいなのがスプリングで、これを「ピン!」と飛ばしてしまうとほとんどの場合「みつからん・・・」となるので細心の注意が必要。...なのは何度かそういう痛い目をしてから自衛するようになる。
なんせ純正スプリングだけでももう入手は困難。自作するか他ジャンルからの流用しか手が無いからである。鉄道模型の人気は相変わらず高い日本なのでそこらへんから流用できる部品を探し出す。


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レールから電気を集電する最重要箇所のピックアップシュー。これを磨くのも大事なことだし接触面積をできるだけ広く加工したりするのも根気が要るが自己満足度と愛着を高める地味で愛すべき作業である。りん青銅なので最初はキレイなピカピカの銅色だがすぐに酸化してこんな色になる。各接点がピンポイントでキレイであれば性能的にはそれで良いのだが、実車と同じでできれば全部見た目ピカピカだと自己満足度はグンとあがるので....


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台数が多い場合などはまとめて溶液ドブ漬けにして届かない細かいとこまでピッカピカのキランキランに、というのも実はてっとり早い。


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それをひとつひとつ掃除、注油しギアの組み込みはコンマ単位でチェックしながら現時点で最上と思われる状態に組み上げていく。チューンナップパーツなども売られていたし入手も可能といえば可能だが(海外から)、今あるモノでベストの状態にもっていくことが絶版モノで遊ぶ為の作法。メンテやライトチューンといってもひたすら磨いて接点面積と接地圧をあげるだけなので経済的でもある。ホコリ一つ無い状態に仕上げたら低電圧で回しながらモーター音とギア音を聞いて仕上がり具合を判断する。その後試走して電圧をあげてタイムアタックをして手持ちの中でどのレベルに位置するかを把握する。

タイヤもラジコン同様に真円度をあげるために削って仕上げたりするのだが、おっさんがおうちでビューンと走らせるくらいだったらそこまでしなくても普通に遊べる。サーキットがあったりスロットカー同志でもいて毎週末に戦うのであればもっと気合を入れてあれこれイジクルだろうが...。




  

by shonencamera | 2019-05-04 00:02 | スロットカー | Comments(0)


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by shonencamera

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