冬はオリオン <少カメ天文部>

年も明けましてすっかり日常になっていますが、今年もよろしくお願いします。

さて、随分前に構造的興味からおもちゃ望遠鏡を入手し、分解や観測などをしてなんとなくはじまった少カメ天文部(部員1名)ですが、実はあれからもずっと静かで地道な活動が続いていたのでございます。ただエリアで言えば星空観測には最悪な大阪、更にはそれを記事にしても誰も楽しくねーよ、というのが容易に想像できましたのでUPなどしませんでした。しかし今は冬、誰でも知ってて都会でも見れる星座のトップ3に入るオリオン座の季節です。

ということでいきなり真夜中過ぎの西の空をご覧くださいまし↓

d0207730_14410798.jpg

ううむ、、、全然わかりませんね。やっぱ面白くねーわなぁ(汗)
本当は35度ほど左に傾いたら実際の角度ですが、そんなことも全くどうでもいいことですよね。
50mmの画角に入るようにしたらこうなってしまいますが、これもホントにどうでもいいこと。連発です。
なので図鑑っぽく縦にして結んでみましょう。


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はい、ようやくどっかで見た聞いたことあるオリオンっぽくなってきました。もしこの線が夜空に浮かんでいたらもっと解りやすいんですが、実際には当然こんな線は無いのでこれを自力肉眼で結べるようになるのも、年取ってからの手習いでは老眼と脳細胞の減少も相まってその他の星座では手元の星座図と難度も照らし合わせたりして結線は困難を極めます。

ちなみに都会では肉眼でこれほど見えません、暗く小さい星は街の明るさに負けて見えなくなっています。これを天文系の立場から言えば光害と呼んでいます。
そこでカメラで普段より長い数秒単位の露光をかけると、明るい大阪の空にもこれだけの星がちゃんとあることが画像でですがわかります。カメラを使って間接的に星を観察するというのはあまり良いことでは無いですが、都会で明るい星以外、例えば星座全体だとかの広大なエリアを確認しようと思えばこの方法しかありません。双眼鏡で覗くのも同じく有効です、グレーのエリアでもたくさんの星が隠れているのがリアルタイムで確認できますよ。

星座の神話は勝手で支離滅裂なイカれポンチな話ばかりで理解不能な事柄が多く、ある意味アリスの不思議な世界に通じるとこがあるように個人的には感じます。とくにゼウスが出てくる話はもう下半身大魔王かと思うほどの本能的、直情的な行動ばかりで、もし現代であれば即刻御用となって一生病院から出られないだろう出来事ばかりですが、これが全天の全知全能の主神の話ですから何でもあり、オレが法律だ文句あるか、って感じです。もちろんゼウスを怒らせるとデフォルトで命はありませんし、神話上での功績があってもすぐにひょいと夜空に放られて星座にされてしまいます。

今回のオリオン、星座にされてますので神話でも当然メジャーな登場人物です。父はポセイドン、もうこれだけで血統が保証されています。海の上歩けたりします。はい、すごいです。ちなみに最後の彼女は月の女神アルテミス、そしてアルテミスの矢で殺されてしまう、そういう人(?)の星座です。(ストーリー端折りまくるとホンマに筋、わけがわかんないです)

星座の主要恒星で超メジャーなのがオリオンの右肩に当たるベテルギウス。
昔から超巨大な星として学研の図鑑などでは蠍座のアンタレスと並んでオレンジ色に輝くヒーロー級の存在ですが、星としては死にかけの末期も末期。いつ爆発してもおかしくないと言われ続けてきていますが、これが超新星爆発をしたら重力波観測のアメリカのaLIGOやヨーロッパのVIRGO、日本のカグラではお祭り騒ぎになることでしょう。

太陽は地球の109倍の大きさですが、このベテルギウスはその太陽と較べるとなんと約1000倍!
どんだけでっかいねん、、、と想像を絶する大きさですが、今は観測技術が飛躍的に向上してしまい宇宙でかい星ランキングのトップ10から外れてしまいました。
でも、名前の響きのカッコよさ度では、やっぱりベテルギウス!アンタレス!が幼少期すり込みもあって断トツです。
だって太陽の1600倍もあるらしい「白鳥座V1489星」って聞いても全然ピンとこないし、カッコよくないでしょ?

さてオリオンの胴回り付近には3つの目立つ恒星があり、これがあるから誰でも見つけられる目印にもなってるのですが、その下の矢印付近にご注目。
ここ、有名な星雲がある位置です。その名もそのまま、オリオン大星雲。メシエで言えばM42。
どこかでほとんどの人が図鑑で見て、今ではハッブル宇宙望遠鏡が撮った超絶写真を見ているはずです。

さぁ、天文少年少女の写真登竜門ともいえるオリオン大星雲。
少カメ天文部でもここに挑戦してみましょう。不夜城のごとく光あふれる大阪から撮って写るのかどうか。

d0207730_16250836.jpg
おお、すげー、写ったわ(笑) ちなみにレンズ、EF-S55-250。鳥が羽を広げてるようにも見えますね。
キットレンズで写るんであれば望遠鏡にカメラを装着してみましょう。


d0207730_16281602.jpg
おお!なんかちょっとだけ図鑑っぽくなったなった。すごいな、こんなのが毎晩夜空に浮かんでたんだ、、へぇ~。。。
大阪でこれですからもっと山の方でしっかりとした赤道儀を使って何分も長時間露光をしたら、すんごい写真が撮れそうですし、ちょっとググれば天文系の先人がそれこそ星の数ほどの作品をUPしてはりますので、本気マニアが撮るとこうなる!ってのを探してみて下さい。やる気無くすほどすっごいですから。


と、残念なことに、これを双眼鏡だとか望遠鏡とかで肉眼で見ても、ちょっとぼぉ~っとした明るい発光体にしか見えません。
銀河鉄道999で鉄郎が目指したアンドロメダ銀河(昔は大星雲でした)も、同じくぼぉーっとした白く大きなものにしか見えません。
写真で撮ってやっとこう見える、というのは天文世界ではあったりまえの話ですが、そんなこと知らない一般人にしたら正直がっかりな話です。

実際に肉眼で見て(目視といいます)うぉー!と雄叫びをあげたくなるほど感動するのは、一般人がお小遣い程度で買える器材ではまずは太陽系の月、木星、土星。これはいくら見てても飽きないほど楽しいし綺麗です。
ですが恒星は遠すぎるので全て点にしか見えません、例えばいくらベテルギウスが太陽の1000倍だぜ、すっげーんだぞ、といって倍率あげて覗いても、見えるのは50倍でも300倍でもただのオレンジ色の点です。

なので星の知識や配列、発見の歴史や星の正体、いろんなものを頭に詰め込んで、そして星を見ながら脳内でいろいろと自分なりの解釈などをしないと、惑星以外は星座も星もなにもかもがただの点が空に浮かんでいるだけで、面白くもなんともありません。一般人が星が沢山見えるから、と山にいって1時間も見ていられない理由がきっとそこらへんです。
最初は星が落ちてきそう、すげーいっぱい!、、、のあと、別に星が何かをしてくれるわけでもなく、プラネタリウムのような解説も無いので、ただただ星と真っ暗な夜の風景が続くわけです。エンターテイメント性の欠片もありません。当然、最初の感動も残念ながら10分も続かない、つまらんのです。悪いわけじゃないのです、情報を自分が持てるだけもっていかないとただひたすら星以外なにもないトコで過ごさなきゃいけないという現実が待っているというのを知らずに行けば、ほぼほぼそうなる、ということです。
カメラ興味ない人に、このレンズはね、この絞りはね、、とウンチク話されてもわっけわからんし苦痛の表情を浮かべているのと同じようなもんかもしれません。

なのでたまには星雲などの視覚的インパクトあるものでカメラを媒体にしてでも「うわー、やっぱ宇宙すげーなぁ」と実感するのもいいかもしれません。実際に撮ってみたら知識的には理解しているのですが、やっぱりテンションあがりました。わっ、わっ!キレイやん~!って。知識や情報で知っていたりしても体感してみる、というのは更に自分の糧になり興味を増すという良い事例です。

でも、カメラで撮るって準備や器材ゴチャゴチャやらで実に面倒くさく、撮ってたらホンの少しの微動に苦しんだりレンズの収差に怒ったりして、そこらへんのベクトルが良い方向に向けば良いのですが、良ベクトルの向きを見誤り、突き進んでしまうと大変めんどくさいヤツになってしまう可能性・傾向があるんですよ。(普通の写真でも同じようなもんか・・・)

少カメ天文部は、すごいものはすごい他人(特にNASA)が既に撮ってくれている、たまにそのプロセスを真似てみて「ありゃま、これはタイヘンだわ~」とその凄さを体感して他人に任せる気持ちを更に強くする、という姿勢で、これからも静かに知識的な面をメインに邁進して参ります。

ま、そこで気がつくのは、その知識も賢い学者が発見したことを新書を買って読んだり、ネットで知ったり、そしてそれを自分のできる範囲で検証トライできればして、へーすげーなー、と実感できれば、、、

あれ?同じことじゃん...? ということなんで、そこを突っ込まれると困ってしまうことになり、そのあたりは言ってはいけない大人の領域ということで。。。


あ、でもね、歴史としても面白いんですよ。例えば星の名前がなんかアラビアっぽいの多いよなーって不思議におもって調べたら、へぇ!の連発だったとかね。そういうのからどんどんと踏み込んでいって、同じ空を見たら、やっぱり夜空は何も変わんないんですが、ちょっとこっちの見方が変わって面白くなるのです。

話長くなるのでおもいきり端折りますが、ちょっと寂しい秋の空と較べて冬の空は明るく賑やかです。オリオンの隣には同じく巨星のアルデバランが輝くおうし座、ここにはオリオンが追いかけ回したプレアデス七姉妹のプレアデス星団が有名ですし、日本では1000年前にはもう清少納言が「星はすばる」と残してるほどで、今でも綺麗な六連星を見ることができます。その近くには車名でご存知のカペラ、双子座のカストルとポルックス、プロキオンにシリウス、とまぁとにかく防寒さえできていれば望遠鏡なんか無くとも双眼鏡で十分に観測楽しむことができます。(楽しいか苦痛かは人それぞれですが)


  


 













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by shonencamera | 2018-01-15 17:58 | 徒然事 | Comments(0)


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