日が暮れても練習日和

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三脚を抱え夜景を狙う以外では日が沈んでから撮影しようとは普通思わない。
日が暮れると一気に寒さが増してくる冬場なら尚更である。
しかし写真というのは不思議なもので人間の目にはただの夜としか見えなく光景も、昼間とはまるで違う景色に変わる。

機材のテストを兼ねて、久々のスローシャッターでの撮影。
チン電はこちらがお願いせずともひっきりなしに行き交い、しかも時間に正確で格好の練習台だ。
もともと子供の頃に電車好きだったこともあるが、仲良しの鉄分多めの友の影響もかなりある。
しかし鉄の細かいことやセオリーはさっぱり知らぬので、自分なりに見て感じたままを撮る。

引きで流した写真は黒い空の面積が多いので、いつの間にかTVで慣れてしまった16:9の比率にしてみる。
広角で被写体を浮き上がらせるのはなかなか難しいが、そこそこいい感じの出来かとひとりご機嫌さんになる。
プリントサイズやカメラのもともとの比率から自由になると写真もまた新しい見せ方があるかもしれない。

通常写真でもそうだが、このような広角気味の写真の場合は特にできるだけ大画面か大伸ばしで鑑賞するのが最良なのだが、ブログなどの掲示では残念ながら難しいところである。


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暗くなってからの街中撮影は予測できない周囲の動き、どこから照射されるかわからないヘッドライトビーム、さまざまな偶然性が絡むので根性込めてシャッターを押した瞬間よりも、その後保険にと押したショットの方が後から見るとそれ以上に良かったりもタマにあったりする、そういう意外な楽しさもまた面白く好きな撮影でもある。
とはいえ、自分の思った通りのイメージに写せた時はやはり一番手応えがあり素直に嬉しいもの。
トラムの少しとぼけた低めのフェイスがなんとなく可愛らしい。



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流しはそこそこ恥ずかしく無い程度の自負があったが、縦気味のブレが微妙に残り思いがけず手を焼いた。
低速の移動物体の意外な手強さに新たな発見をしてワクワクする。やるな、チン電、オモシロイ!

どういう自己微調整をすれば狙った箇所が止まるのか、気が付けば何度も真剣に対してしまうことになった。
撮る度に次の修正課題を見つけ出し思い通りのピンの芯コントロールが自然と反復できるまでトライアンドエラーを繰り返す。
理想を求めてそれに近づいていく過程での、完全集中してる時間はとても幸せだ。

自分には未知の被写体は色んな意味で面白く、気づく点も無数にある。
そういうのもまた新しい発見で勉強になりありがたい。
きっかけを与えてくれた友に感謝である。

直接結びつくわけではないが、こういう習作の積み重ねから普段の撮影の感覚は必ず磨かれる。
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by shonencamera | 2016-01-27 22:00 | プチ鉄 | Comments(6)
Commented by stonefree_01 at 2016-01-27 23:23
>根性込めてシャッターを押した瞬間よりも、その後保険にと押したショットの方が後から見るとそれ以上に良かったり

同感です。それこそが写真なんだろうと考えてます(^^)
この時期に陽が落ちてからの撮影、刺激になります。わたしもカメラ毎日持ち歩いてるんですが、夜に取り出すのは稀です。ちょっとやってみようかしら、という気持ちになりました。写真て楽しいですよね(^^)
Commented by shonencamera at 2016-01-27 23:43
写真って真っ直ぐ正直なトコもありますが、こちらが気負いすぎると結果であっさり裏切ってくれたりするときありますよね。長くやっていると気持ちのノリやモチベの具合などで上下幅が出たりしますが、写真はやはり楽しく機材もワクワクしますね。まだまだ寒いですが防寒しっかりして撮りに出ましょう~!
Commented by EIZOU at 2016-01-28 00:23 x
おっ! 攻めてますね。ビビッドで綺麗ですね。アスペクト比も内容によって、という柔軟さに脱帽です。
車のボディの玉ボケも美しいですし、LEDがすだれ状になるのも一興です。

軸距の短い電車はピッチングも激しいでしょうから、動体側で縦ブレし易いんじゃないですかね?
Commented by shonencamera at 2016-01-28 10:38
はい、寒い中ひとりホット親父になっておりました(笑)
>ビビッド
今までは解像度に関係なく一貫して写真館品質を基準にしていたのですが、紙焼きしない見せるだけの解像度が低いブログ画の場合は(顧客がスマホなどで見るであろうサンプル写真も含めて)普段は絶対しない値でのレタッチが視覚的効果(パッと見の印象)が大きいかもなぁと思い、ちょっと試してます。EIZOUさんの眼には一発でわかっちゃったみたいですね、ふふふ。見せ方も変えてみようと基準レベルを模索中です。

アスペクト比は「うちは銀塩写真では最大で短辺305mmのロールを使えば長辺はなんぼでも好きなようにできまんねん」とラボの社長がパノラマで作成した地域のお祭りの大集合写真を、超特大に焼いてくれたことから「そっか、プリントサイズってとりあえずの規格として決めた制約なのかも知れぬなぁ」という事がきっかけです。インクジェットであればもっと大きさなサイズの自由な超特大写真もできますね。比率はその写真が一番良く見えるマスクと同じようなものかもしれません。ただ統一感は必要なので自由すぎてもおちつきが無くなりますね。
>縦ブレ
長玉では通常流しではSSが1/15くらいから縦が出がちですが、被写体自体のピッチングも確かにあるかもしれませんね。一般的には流しよりもカチっと止まった写真の方がウケが良いのですが。
Commented by じょんびー at 2016-01-29 21:53 x
いやあ先生、今回も素晴らしいチン電ありがとうございます。
難しいハナシはチンプンカンプンですが、流し撮りは無理にしても
またどんどんチン電イッたろうと思います。おおきに。
Commented by shonencamera at 2016-02-01 00:05
おとーちゃんな、前からコレ乗りたかってん、ってチビちゃん連れていっぺん浜寺くらいまでいっしょに乗って内外から阪堺テイストを味わってきてはいかが?堺や地元の見慣れてしまった光景もちょっと見方が変わったらオモシロイやろし、チビちゃんも「ヘンなでんしゃー!」とか言うかもしれんけどオートマチックとは無縁の昭和のテイストをしっかり身体で浴びる体験ができると思いますよ。


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