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使えるものは何でも使わな、損だぞ

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決してオリンパス布教団関西支部では無いし、オリから金品女の類は一切受け取っていなく
そもそもオリンパスはココや僕自身のことなんか全く知るわけも無いのだが、モノが良ければ褒めるし勧める。
それを口コミといい、口コミの内容を信用するかどうかは、その人を信用するかどうか、受け手次第。
その受け手の僕への信頼度が高かったのか、モノが単に良かったからかどーかはわからないが
「どれがいいですかね?」という助言を求める声、そして直接の助言じゃない遠隔影響を含めて
僕の周りでオリンパスユーザーが、追加や買い替え含めてけっこうな数にのぼってしまった。

たいした金にならない写真なんか汗かいて撮るより、今までの経験と話術を武器に営業職についたほうが、来たるべき老後生活の充実に良いのではないかと
ちょっと本気で思ってしまうじゃないか。(もしそういうスカウトあれば教えてください(笑)転職します)

さて、その中のひとり、真面目で正義感溢れる気骨の2児のパパである友達のK君。
彼は最初KISSデジタルで「うぉー!なんじゃこれ、めっさキレイー!」と自分で撮るキレイな写真に目覚めた。
そして50/1.8で単焦点のすごさに感動したそうだ。

そのままパパカメラで楽しく過ごすのかとおもいきや、やはりKISSデジでも大きさが・・・と
どうしてかみんなが抱く感情を抑えきれず、おかーちゃんをどうやって言いくるめたのかは知らないが
オリンパスのPLでミラーレスの軽快感に酔いしれて楽しくお過ごしになられていた。
もちろんオリユーザーなら逝ってしまう45/1.8がたいそう気に入られたようで
狭い室内なのにソレしか持って来ずに、全部証明写真のようなショットでも
「これスゴイよねー(・∀・)」と、とても満足そうで、確かに良いボディと良いレンズなので
それで幸せになれればそれで良いのだから、うーん、良かったね、イイね!って思ってた。

たまたま彼が「動きモノは苦手なんやね、全部ピンぼけになる」と残念そうな顔をしてたので、僕はてっきり運動会のリレー、自動車とか飛行機だとか、電車の類のそういうモノを撮ろうとして残念な結果になったのかと思い
「子供がウロチョロするくらいなら追従するけど、激しく高速移動するものを追うにはEOSの方が機械制御的に優れてるわなぁー」
と言ったら、「子供なんすよ・・・」って返ってきて 「へ?(・・)」となってしまった。

PLは子供写す為のカメラだよ!って言いながら彼からカメラを奪って、一体全体どういう設定で撮ってるんだ?
とザッと見てみると、顔認識などの便利機能や、C-AF、連射Lなどを使っていない。

「なんで使わないの?」と聞くと「そーいうのって邪道かなと・・・」(正確な言葉かどうかは定かじゃないが、意味的にはこーいうこと)

で、ごちゃごちゃ言う前にパパパと設定しなおして、彼をフレーミングして「子供みたいに前後左右に揺れてみてよ」と言いながらババババババ!と撮ったのを見せると、大きな体を液晶にめり込ませるように「すげー!ピントきてるー!」と喜んでいた。

そうなんだ、例えばパパやママが子供のことをいつも考えてるのと同じように、面倒臭いゴチャゴチャした操作要らずに、いっぱいキレイな写真を撮って楽しみ、幸せになってもらう為にメーカーの人らはカメラや写真のことを四六時中考えてる。その結果、ものすごいカメラが今はすごく安く手に入るようになった。

昔はそういうのは自分で会得してその場その場で自分で決めなきゃいけなかった、それを技と言ったしそれをとてもうまく扱える人はカメラマンとして商売にもできた。今はそういうことの大まかなところは、エレキの力でカメラがやってくれるようになった。人間はその瞬間だけをセレクトすれば良い(それだけじゃないけどね)。その瞬間を見極めれるかどーか、あとは構図、そこらへんはカメラは教えてくれないが、それでも今のカメラの仕事量はすさまじいモノがある。

便利機能、いっぱいあるからね、使った方が早い場合、便利な場合、あだこだ言ってないで機械に任せろ。
ほとんどの場合機械の方が正しく、正確で再現性が高い。
自分でコントロールしたい場合は、結果が家庭内や仕事に影響を及ぼさない時に、静かに自分との戦いとして存分にやれば良い。そして晴れて目的の技を習得した時

「あ・・・、コレ、この設定にしたらカメラがやってくれはるわ...」という事実に驚愕することだろう。

今のカメラはそれくらい高機能なのだ。

僕もデジ初期の数台は、MとAしか使わなかった。
決して実現しない(この先もきっと)ファインダーの向上をずっと願ったりしてたし、アナログ時代の熱血スポ根的写真術とかをひきずってたとこがある(しかしそれはまだ半分以上有効活用できるからバカにしてはいけない)。
だけど、Pやエントリー機の緑ポジション、ニコニコマーク位置、など、もう一眼レフでも使わなきゃ勿体無い機能は沢山のっかってる。それを「あんなもんは邪道じゃ!」とかと言わずにいっぺん使ってみて、よければ使えば良い。もちろん全然アカン場合もよくあるので、それを無理に使うとかじゃない。選択肢が複数あるなら、可能性が増えるかもしれない、ということだ。その後のセレクトは自分が決めるし、決めて残るのがその結果だ。

カンタンに言えば、マニュアルをうまく操作できないのに、どこかで読んだりして、しんどい思いをしてマニュアルで撮った1本がほとんどクソみたいな写真だったりして、ブログにもアップ出来ず、仲間にもネタにすることすらできず、静かに墓場まで持って行こうと、二度目のマニュアル撮影の挑戦が実はできない、写真好きをめっちゃ公言してる人、ってのも潜在的に沢山いると思うんだ(誰かビクっとした?(笑)) 

そんなのフツーにオートでAFで楽しく撮ればいいじゃん(注1)

コダワリ自体をM的に楽しんだりするのは、それはそれで趣味として成立するが、コダワリが少々過多になった為に起こった惨事を色んなジャンルで目撃してきた。ほどほどに、ということの大切さと自己セレクトの踏ん切りポイントという大事さを思う。瞬間はもっぺんやってこないし、子供はそばにいるとわかりにくいが、すぐに大きくなってしまう。

昔の人は本当にすごかったんだなぁと感じる感性が持てるなら、現代最先端エレキの恩恵にどっぷり浸かって楽しむのは、恥ではない。

(注1):老若男女、スキルレベル問わず、憧れや衝動で好きになってしまったフィルムカメラ等を愛でながらの撮影や散歩はとても楽しく幸せ。それを楽しむ過程や、今でもそれを駆使して作品を撮るんだ!というようなそういう行為を否定してるわけではない。あくまでも一般的に、「それってちょっとバカじゃね?」っていう中途半端で無駄なコダワリのことを言っている。
by shonencamera | 2014-07-24 11:32 | OLYMPUS | Comments(2)
Commented by RAC at 2014-07-24 23:51 x
あぁ・・・長年ニコン信者でしたがSONYに手を出し、つい先日にはとうとうE-M10をお迎えしてしまいました・・・教祖様w
昔はMF万歳などとほざいておりましたが、私もすっかりAFの虜です。
ライブビューも大好きです。すごく便利です。
デジカメは便利機能の恩恵を最大限に享受し、フィルムカメラでノスタルジーに浸る。これ最高ですw
Commented by shonencamera at 2014-07-25 09:06
ですよね、全てを短いコメントで言い表してらっしゃって座布団5枚です。
ライブビューも強い夏の日差しに「見えねー!」って笑いながらも大好きです。顔認識はFBIよりも使ってると思いますし、何より軽量・高性能というのは数キロになってしまうEOSとかを持って行く気をカンタンに失わせてくれます。情熱を持った人間が根性出せば、ここまで進化するということから、人間の未来はやはりまだまだ未知数だと、カメラをとおしてもそんなことを考えたりします。 
でも・・・ 憧れてやっと手に入れたフィルムカメラやMFレンズ、金属製の触感、スレて真鍮が見えてしまった凹みもあるボディなど、これはもう歴史であり手放せないかけがえのないものです。 M10お迎えされたようで良いですね。もっと「押すだけ文化」は進化して欲しいですね。


写真とカメラが大好き少年カメラ


by shonencamera

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