町家軒先ノスタルジー 三景
存在感というのは不思議なもので
目立とうとしてるわけでもないのに誰の目にもとまったり
がんばって見てもらおうと一生懸命なのに、ガン無視されててなんだか気の毒だったり
意図的であれ、全く天然であれ、どれが個人のツボにすっぽりとハマるかは神のみぞ知る領域だが
なんとなくの主観だけど意図した場合はアラ探しをしてるつもりは無いのにその匂いがただよってきてしまう。
人間の世界もモノの世界も同じようなものがあったりするからちょっと怖いなーと思うのだが。
車両の形式だとか正規もんかどうかなど詳しくは知らないが、この伝統的な有機的ボディ造形に嫌らしさを感じる人は少ないだろう。
そして原色なのに目にチカチカしないあたりはスチールボディにしっかりとペイントをした昔ながらの造りだからというのもきっとある。そしてとてもキレイにしている。それは、汚れたら磨きたくなるボディだから自然と大事にし、使用痕は年々つくが良い状態を保とうとする。
デザインというのは人間をそういう気持ちにさせる為にある。
スクーターが便利さから日本は日本で独自の文化として定着し爆発的なブームを呼び、そのボディスタイリングも日本独自の路線を貫いていた頃はまだ我慢できたが、ジョーカーだとかvinoだとか、プラスチックボディの分際でスタイリングに個性を持たせようとしたり、プラスチックにメッキを施しはじめた辺りから見る度にムカつくようになったのは僕の勝手な価値観だけど譲れない。本来の位置を見失ったチャラさ満点のあざといスクーターが日本の若者の偏差値と美的感覚レベルを下げるのにひとやくかってるような気がしてしょうがない。プラスチックボディに色を混ぜたモノは造形的には自由度高いし量産もたやすいが、数年後には粉が噴いてしまうのが明白で更にそのままでは自然にも戻れない材質のそれは、ボディとは呼ばずにカバーと蔑まれて呼ばれる。そんなモノを大量にまとったくだらんモノを売るから衰退~絶滅まっしぐらとなるのだ。
ビジネスバイクに変わる便利極まりない通勤や仕事のトランスポーターとして実直に生きていけばまだ良かったのに、どんどんとユーザーの求めるままに頭の悪い進化をしていって、新しいユーザーの脳みそのシワを減らしていき、結局はバイク乗りはオヤジばっか、という結果を招いている。
スクーターの通勤快速号それはそれで存在価値がある。本来はそういう目的だったはずだ。
Vespaは学生の頃の同級生が50Sに乗っていて、僕らオートバイ好きからすれば有り得ない選択だったから、散々笑いものにしながらも彼のVespa愛は無駄に深く、また彼も憎めないヤツでおべんちゃらも上手かったので、僕は口車と彼の優しいお母さんがつくってくれるオヤツやごはんで丸め込まれて延々と長きに渡って彼のVespaを速くするという作業の整備主任者になっていた。
最初は70ccくらいのボアアップから始まって、後はお決まりの改造エンドレス王道。。クラッチだのプライマリーだの、もうEG全パラも更にボアスープアップも何度もやらされて、触る度に整備性の無さと混合ガソリンのぐちゃぐちゃの汚さに閉口しながらも、同時にイタ公のおおらかというか馬鹿というか、とにかく「これでいいのか、おぃぃ!」という思考回路とかに驚愕しながらも、たぶん死ぬまで行くことなんか無いであろう彼の地の雰囲気を味わったりできた。御機嫌で乗っていた彼ほど魅了はされなかったが、憎めないマシンではある。
もう絶対やりたくないが、もしまだアイツが乗っていてもう一回全バラできるならあの頃より遥かに速くて壊れない、オイル滲みも出ない良いエンジンを作れるだろうなーと、ちょっと懐かしく思い出す。元気か?細川。
スクーターはいくら排気量がでかくて高価でも、下駄レベルから上には感じることはできない不感症な僕がVespaはちょっとだけ「ま、かわいいし好きやったらええんちゃうん」って思えるのは無断変速じゃなくてハンドチェンジとはいえちゃんとしたギア付きバイクだからかもしれない。
(ギアをTOPに入れたらクラッチがMXレーサーのごとくめっちゃくちゃ握りにくくなるのがやっぱり最低だが)
あと、やっぱりヘップバーンが映画で乗ってたから少し贔屓してしまう。
ほら(・∀・) ただの開襟シャツがこんなにキュートになっちゃう。っとにかわいいったらありゃしない。
あ、Vespaだったね、そうだそうだ。
あの初期型Vespaのフェンダーにのっかったライトは、ショートにカットしてジェラートを楽しむヘップバーンにはおよばないが、めっちゃくちゃかわいい。
ヘップバーンの寄り添い具合が羨ましすぎてしょうがないうえに憎たらしいほど男前のグレゴリー・ペック。
後に666で有名なダミアンのお父さんとなり、間接的にダミアンに殺されてしまう。ザマミロ
注1) オーメンは今でも早送りしないで観れる貴重な映画
注2) そしてこの頃はホラーとかじゃなくてオカルト映画と呼ばれてた
日本車も負けてはいない。これほど控えめな佇まいをみせるV100は只もんじゃない。
4輪バージョン。カラーコーディネイトは抜群だが、これは色的にちょっとやりすぎやおまへんか?とちょと思う。。。
最後にもう一度Vespa と言えばやっぱり日本じゃこの人をおいて他にはいないだろう
そう、工藤ちゃんだ。
目立とうとしてるわけでもないのに誰の目にもとまったり
がんばって見てもらおうと一生懸命なのに、ガン無視されててなんだか気の毒だったり
意図的であれ、全く天然であれ、どれが個人のツボにすっぽりとハマるかは神のみぞ知る領域だが
なんとなくの主観だけど意図した場合はアラ探しをしてるつもりは無いのにその匂いがただよってきてしまう。
人間の世界もモノの世界も同じようなものがあったりするからちょっと怖いなーと思うのだが。
車両の形式だとか正規もんかどうかなど詳しくは知らないが、この伝統的な有機的ボディ造形に嫌らしさを感じる人は少ないだろう。
そして原色なのに目にチカチカしないあたりはスチールボディにしっかりとペイントをした昔ながらの造りだからというのもきっとある。そしてとてもキレイにしている。それは、汚れたら磨きたくなるボディだから自然と大事にし、使用痕は年々つくが良い状態を保とうとする。
デザインというのは人間をそういう気持ちにさせる為にある。
スクーターが便利さから日本は日本で独自の文化として定着し爆発的なブームを呼び、そのボディスタイリングも日本独自の路線を貫いていた頃はまだ我慢できたが、ジョーカーだとかvinoだとか、プラスチックボディの分際でスタイリングに個性を持たせようとしたり、プラスチックにメッキを施しはじめた辺りから見る度にムカつくようになったのは僕の勝手な価値観だけど譲れない。本来の位置を見失ったチャラさ満点のあざといスクーターが日本の若者の偏差値と美的感覚レベルを下げるのにひとやくかってるような気がしてしょうがない。プラスチックボディに色を混ぜたモノは造形的には自由度高いし量産もたやすいが、数年後には粉が噴いてしまうのが明白で更にそのままでは自然にも戻れない材質のそれは、ボディとは呼ばずにカバーと蔑まれて呼ばれる。そんなモノを大量にまとったくだらんモノを売るから衰退~絶滅まっしぐらとなるのだ。
ビジネスバイクに変わる便利極まりない通勤や仕事のトランスポーターとして実直に生きていけばまだ良かったのに、どんどんとユーザーの求めるままに頭の悪い進化をしていって、新しいユーザーの脳みそのシワを減らしていき、結局はバイク乗りはオヤジばっか、という結果を招いている。
スクーターの通勤快速号それはそれで存在価値がある。本来はそういう目的だったはずだ。
Vespaは学生の頃の同級生が50Sに乗っていて、僕らオートバイ好きからすれば有り得ない選択だったから、散々笑いものにしながらも彼のVespa愛は無駄に深く、また彼も憎めないヤツでおべんちゃらも上手かったので、僕は口車と彼の優しいお母さんがつくってくれるオヤツやごはんで丸め込まれて延々と長きに渡って彼のVespaを速くするという作業の整備主任者になっていた。
最初は70ccくらいのボアアップから始まって、後はお決まりの改造エンドレス王道。。クラッチだのプライマリーだの、もうEG全パラも更にボアスープアップも何度もやらされて、触る度に整備性の無さと混合ガソリンのぐちゃぐちゃの汚さに閉口しながらも、同時にイタ公のおおらかというか馬鹿というか、とにかく「これでいいのか、おぃぃ!」という思考回路とかに驚愕しながらも、たぶん死ぬまで行くことなんか無いであろう彼の地の雰囲気を味わったりできた。御機嫌で乗っていた彼ほど魅了はされなかったが、憎めないマシンではある。
もう絶対やりたくないが、もしまだアイツが乗っていてもう一回全バラできるならあの頃より遥かに速くて壊れない、オイル滲みも出ない良いエンジンを作れるだろうなーと、ちょっと懐かしく思い出す。元気か?細川。
スクーターはいくら排気量がでかくて高価でも、下駄レベルから上には感じることはできない不感症な僕がVespaはちょっとだけ「ま、かわいいし好きやったらええんちゃうん」って思えるのは無断変速じゃなくてハンドチェンジとはいえちゃんとしたギア付きバイクだからかもしれない。
(ギアをTOPに入れたらクラッチがMXレーサーのごとくめっちゃくちゃ握りにくくなるのがやっぱり最低だが)
あと、やっぱりヘップバーンが映画で乗ってたから少し贔屓してしまう。
ほら(・∀・) ただの開襟シャツがこんなにキュートになっちゃう。っとにかわいいったらありゃしない。
あ、Vespaだったね、そうだそうだ。
あの初期型Vespaのフェンダーにのっかったライトは、ショートにカットしてジェラートを楽しむヘップバーンにはおよばないが、めっちゃくちゃかわいい。
ヘップバーンの寄り添い具合が羨ましすぎてしょうがないうえに憎たらしいほど男前のグレゴリー・ペック。
後に666で有名なダミアンのお父さんとなり、間接的にダミアンに殺されてしまう。ザマミロ
注1) オーメンは今でも早送りしないで観れる貴重な映画
注2) そしてこの頃はホラーとかじゃなくてオカルト映画と呼ばれてた
日本車も負けてはいない。これほど控えめな佇まいをみせるV100は只もんじゃない。
4輪バージョン。カラーコーディネイトは抜群だが、これは色的にちょっとやりすぎやおまへんか?とちょと思う。。。
最後にもう一度Vespa と言えばやっぱり日本じゃこの人をおいて他にはいないだろう
そう、工藤ちゃんだ。
by shonencamera
| 2013-06-19 01:49
| 徒然事
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