カッパカメラ - フィルム装填まで - #002
ごちそうさまでした~♪ みんなで食べるご飯っていいね~。
お腹もおっきくなったことですし、ぼちぼちカッパマミヤを検証していきましょう!

しかしマミヤ6を2台も所有というのはなかなかお好きだったようで(親父さんのカメラだそうだ)。
外見がキレイな方が先にも書いたマミヤ6 P型。
奥でボケてるのは油も愛情も切れて久しかったようで、半開きのまま止まってしまう可哀想な状態。シャッターも固着してしまっていて、これぞ正にジャンク状態。こういうのを僕はよく好んで買ったりする。
型番は後で調べたらどうやらマミヤ6 IVS型。
シャッターはどちらもコパル。ジャンクの方が1/500まであり、Pの方は1/300までしかない、こういうところが廉価版のPですね。だけど、シャッターがキチンと動いていないといくら1/500を積んでいてもどうしようもないので、どっちが偉いかというと当時はIVS、今はP、ということになる。

裏蓋を開けるとそこにはマミヤ6独特のバックフォーカス機能が眼に飛び込んでくる。どっちも裏蓋に穴(窓)が開いてるでしょ?これを「赤窓」といいます。後述するので覚えててね。

フィルム押さえをOPENした図。同じマミヤで同じ年代でも違うねー。Pの方は最終型もこのタイプだったので僕には馴染みが深い。ただ、脱着式というのはカメラに興味が無い人には何のパーツかわかんないので、中古買ったけど裏開けたらフィルム押さえが無かった・・・となれば撮影できないから、失くさない・無くならないヒンジタイプの方が恒久的だと思う。それはストロボの電池室の蓋にも言えるコト。

バックフォーカスってなに?というのを簡単に言えば、普通はレンズ側にネジが切ってあって回すことによってレンズを前後させてピントを合わせるんだけど(ヘリコイドという)、マミヤ6は発想の転換でボディ内のフィルムを前後に動かすことによってピントを合わせることにした。そうすることでスプリングカメラ独特の折りたたみ式のレンズ部の稼動部分を減らすことができる。レンズ部はガシ!っと一旦完全固定すれば動かさないで良いので精度が保てる、剛性を上げられる、ガタが少なくなる、ボディとの連動部分がひとつ減るので信頼性UPにつながる。。。 とまあ書けばきりが無いが、ようするに良いこと多かったのね。だけど他社が真似なかったのはパテントとったからなのかな、それとも技術的に難しかったのか。。。 とにかく当時は打倒ツァイスだったので日本製はアレコレと本気で知恵を絞って戦ったのだ。
僕が知ってる中でバックフォーカス式を採用したカメラは、このマミヤ6より何十年も後に出たコンタックスAXしか知らない。AXはMFを固持していたコンタックスが既存のMFツァイスレンズでAFができないかと考えて採用した。マミヤ6では手動でピント調整をするがAXではこのバックフォーカスが自動でウィーンと動いてオートフォーカスとなる、メカ的には非常に面白いカメラである。

さて、実践編と参りましょう。僕もテストフィルムを持って行ったんだけどカッパさんの荷物の中には有効期限が切れまくりのフィルムがあったので、その中の一本を使ってみました。
もうみんな普通に使うカメラはデジタルになったと思うけど少し前まで普通にフィルムを使っていた覚えがある人も多いでしょう。あの一番みんなが知ってるフィルムは35mm判といって、マミヤ6では使えません。もう少し大きなフィルムを使います。箱から取り出すとこんな包みに入っているのがブローニー120フィルムといって中判カメラで使う今でもポピュラーなロールフィルムです。
フィルムの種類は実はものすごく沢山あって、規格を立ち上げては普及しないで消えていったサイズも沢山あり、書いていくとホントフィルムだけですんごく長~~~いブログになるので、今回はやめときましょう。ブローニーというフィルムの中の120という規格のフィルムが、今もなお残ってそれを使うカメラがたくさん現存しているということです。ちなみに1900年ごろにブローニーの最初の規格がはじまったので100年前から素材とかが若干変わるだけでほぼ同じ構造をしているというのもビックリな点ですね。またおいおいフィルムもあーだこーだネタにします。

中からは普通の人にはあんまし馴染みの無い姿のフィルムが巻物状になって入っています。初めてみたら「何コレ?」って思うかもしれません。

ブローニーフィルムは巻き戻ししません。巻き上げたらそのまま最後まで一方通行なので巻き上げ側に、同じフィルムの芯が必要です。これをスプールといいます。コレが無いと構造的に撮影できません。たまに使う機種で、たまたま空スプールを抜いたかしてとにかく入ってなかったら、現地でΣ(゜□゜;)ガーン。。。とおもっきり半泣きになります。 家には空スプールなんてうじゃうじゃあるのに、現地ではどうすることもできません。生フィルムを一本泣く泣くビロ~ンとスプール確保の為の人柱にしないといけなくなります。ブローニーを使うカメラの場合は無くてはならないモノです。

ブローニーフィルムの封を切って少し伸ばしますと、まだフィルムは見えません(見えたら困るけど)。リーダー部と言いまして遮光紙ですので真っ黒で光を通しません。120の特徴のひとつです。

裏側はこうなってます。後ろからティーンエイジピースきてますね。若いな。

で、それをビローン、と伸ばしてみると何やら数字が3段にわたって書かれています。120フィルムの特徴であるコマ番号です。上から「645」、「66」、「69」のフォーマット(フィルムの大きさ)で使用。マミヤ6は6x6のスクエアフォーマットなので真ん中の数字を使います、前述の赤窓と関係するので覚えててください。

せっかくなので一番世界でポピュラーな35mmフィルムと比較してみましょう。大きさの違いがわかります。このサイズでも中判ということなので当然ながら大判というのも存在します。実は今もポピュラーです、大判。というか、昔は大判が普通で、段々小さくなっていったんです。携帯性と即写性を追求していった結果です。このあたりの歴史も、書けばそれだけで長~~ぃネタになりますからまたおいおい。
装填するまでにえらい道草くってます。一服しましょー。

ま、飲みーや。と出されたのが・・・罰ゲームかのごとくドロンドロンの青汁。。。マジ?飲むの?コレ(笑)。。。
お腹もおっきくなったことですし、ぼちぼちカッパマミヤを検証していきましょう!

外見がキレイな方が先にも書いたマミヤ6 P型。
奥でボケてるのは油も愛情も切れて久しかったようで、半開きのまま止まってしまう可哀想な状態。シャッターも固着してしまっていて、これぞ正にジャンク状態。こういうのを僕はよく好んで買ったりする。
型番は後で調べたらどうやらマミヤ6 IVS型。
シャッターはどちらもコパル。ジャンクの方が1/500まであり、Pの方は1/300までしかない、こういうところが廉価版のPですね。だけど、シャッターがキチンと動いていないといくら1/500を積んでいてもどうしようもないので、どっちが偉いかというと当時はIVS、今はP、ということになる。



僕が知ってる中でバックフォーカス式を採用したカメラは、このマミヤ6より何十年も後に出たコンタックスAXしか知らない。AXはMFを固持していたコンタックスが既存のMFツァイスレンズでAFができないかと考えて採用した。マミヤ6では手動でピント調整をするがAXではこのバックフォーカスが自動でウィーンと動いてオートフォーカスとなる、メカ的には非常に面白いカメラである。

もうみんな普通に使うカメラはデジタルになったと思うけど少し前まで普通にフィルムを使っていた覚えがある人も多いでしょう。あの一番みんなが知ってるフィルムは35mm判といって、マミヤ6では使えません。もう少し大きなフィルムを使います。箱から取り出すとこんな包みに入っているのがブローニー120フィルムといって中判カメラで使う今でもポピュラーなロールフィルムです。
フィルムの種類は実はものすごく沢山あって、規格を立ち上げては普及しないで消えていったサイズも沢山あり、書いていくとホントフィルムだけですんごく長~~~いブログになるので、今回はやめときましょう。ブローニーというフィルムの中の120という規格のフィルムが、今もなお残ってそれを使うカメラがたくさん現存しているということです。ちなみに1900年ごろにブローニーの最初の規格がはじまったので100年前から素材とかが若干変わるだけでほぼ同じ構造をしているというのもビックリな点ですね。またおいおいフィルムもあーだこーだネタにします。






装填するまでにえらい道草くってます。一服しましょー。

by shonencamera
| 2011-01-17 03:30
| スプリングカメラ
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Comments(2)