合同テスト2 ブロニカS2 の巻

さて、個人的に超激烈熱烈歓迎!のニューカマー、ブロニカS2の登場だ。
当然ブロニカは知ってたし6x7のGS-1や6x6のSQも使ってたことがあったんだけど(GS-1なんかは新品購入した数少ないカメラのひとつだ)、S2は僕が物心ついたときからもうすでにクラシックカメラだったし、とにかくどこでもハッセル、ハッセルぅ!とみんな信者にならないといけないような感じだったので僕も自然と目はハッセルに向いてたからS2には目がいかなかった。たまたま修理屋さんがS2のオーナーで、何回か寄せてもらってても「あ、S2だ」くらいにしかおもってなかったんだけど触らせてもらった時に、なんかすごく伝わってきたんだ。それが何かわからないけどものすごく良い機械がみっちり詰まってるような気がした。このカメラがどういういきさつでどういう思いを込めてできあがったかとかは、その後で興味が出てから調べて知った。

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そしてその後ほどなくS2のブラックを手に入れたんだ。ウソみたいに程度が良く、ほんとにピカピカしてカッコいいブロニカがやってきたんだ。

僕のS2はニッコールじゃなくてゼンザノン100mm/2.8がついてた。探せばそんなに遭遇するのは難しくないんだろうけど状態が良ければそれなりに勇気が要る値段がついてるみたいだ。 100mmと言えばハッセルのプラナー100mm/3.5が超有名で80mmプラナーよりもプラナーらしいと評判だが、それを上回る明るさのゼンザノン100mmの写り、とってもとっても期待してしまう、当たり前だよ。「良く写るぜ」と胸を張ってるような前玉のレンズが声を出してるようだ。

その100mmのファーストショットはコレ。

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見た瞬間に「これいいレンズだなー」って思った、きつすぎないコントラストなのに眠くない。あぁ、すごくいいな、コレ。ってめっちゃ好きになってしまった。早くもっといっぱい撮りたいレンズだ。カラーの色もみてみたい。

ブロニカS2のすごいところは独特のミラー動作から広角レンズの設計が他のミラー搭載ブローニー機とは段違いに良いらしいという点。その代表的なニコン50mm/2.8を修理屋さんのご好意で試させてもらうことができた。ブローニーの広角で開放2.8なんか有り得ない数字だ。もうワクワクいっぱいでつけ変えてみる。

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わおー・・・、ピンの薄さに驚くが、でもなんかすごくイイ。大好きでよく使ってたディスタゴンも人を写したらめっちゃええで、と自負してたがこのニコン50mmの写りもすごくいいなぁ。ディスタゴンはレンズ単体で1kgほどあるから使うにはどーってことないんだけど持って行こーかどーしよーかというときに少し迷いが出てしまう、それがネックだったんだけどニコンだとそれは無いな。なんか欲しくなってきたぁ~。


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ちょっとハッセル持ってイキってみてもらったのがコレ。うーん、キレイな写りだ。すげーいい。ディスタゴンのすこーしちょと太いかなーというのよりめっちゃ緻密な感じがとってもいい。


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で、これがS2の実際に写る範囲である。ほぼハッセルと同じくらいのほんのちょっとだけ縦側に広いという感じ。四隅にハッセルのマークよろしくブロニカですよー、という独特のマーキングが残るのが面白い。そしてこのS2のもうひとつの強力な武器なのが最短の短さだ。これはニッコール75mm(フツーに買えばこれが標準で付いてる)なんだけど最短でここまで寄れる。ウソみたいなカメラなんだ。ピントのヘリコイドがレンズ側に無くてボディにも無い。ボディとレンズの間にヘリコイドリングがあって、難しい仕組みはわかんないんだけどそれがこの最短の短さを生み出してるそうだ。これに惚れたというもすごくでかい。寄れない時のもどかしさはクローズアップレンズをつけてもその時間がもどかしくフラストレーションが溜まるからだ。


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50mmをつけたときの最短ったら、店内にあったアントニオ・モアイ像をここまで近くまで寄ることができてしまうのだ。強烈な薄いピントながらもトーンやボケはすごくステキな感じがする。やはりこれはカラーでも撮らねばならない。

しかしS2、いいことばかりではなく標準~広角側にべらボーに強い反面、望遠ではデメリットが出てしまうのだ。同時に貸してくださった200mmでは最短がカタログ数値ではなんと3m。。。 絶望的な数値である。実際に装着してみると3mとは言わないが2mと少し離れないと確かにピントがこない。それでも最短だから画質的にはちょっとしんどいかもしれない。テスト場所の店内ではさすがに他の人の迷惑だろうと撮影することができなかった。

S2を限定された範囲でテスト撮影した印象は、標準から広角ならばハッセルを凌駕する撮影距離が一番メリットとしてでかい。数値だけでかけばたった数十センチだが実際に撮影していたらそれがとんでもなく大きな差というのは、「あ、あとちょっとだけ場所広かったらええのにぃ。。。」と泣いたことがある人ならわかるだろう。それが広角になるにつれて数値以上、倍じゃなくてもっと、2乗、3乗とでかくなるのだ。 写りはどのレンズも非常に良い。これは本当にヤバぃ。

あと、細かい点で言えば僕がカラーネガでけっこう常用する220フィルムが同じバックで切り替えひとつで使えるというのは超メリットである(モノクロしか撮らない人にはどーでもいいことだけどね)。同じ意味でペンタックス67も最初から本当に理にかなったユーザーを大切にする発想だ。ちなみにハッセルはA24というバックをあらためて買わないと220フィルムが使えない。その220フィルムを使うとき、間違って120位置のまんまで使ってしまったとしても、撮影途中で220に切り替えたらカウンターはちゃんとそれに追従するというフールプルーフが全てにおいて完璧なのも製造年代を考えると素晴らしい点である。この辺りはもうMade In Japanそのものだなぁと感動する。ただし、圧版が220でちゃんと移動しとるんか?という素朴な基本的な疑問も残ってるのでそれは実写してチェックしないとなんともいえない。

なんにせよ、6x6のカメラの中で広角に強いというまるでライカレンジファインダーのようなカメラという印象だ。ライカなどのレンジファインダーの広角は対称型という設計ができるから写りは本当に大判レンズライクでめっちゃ気持ちが良いんだけど、実際にどう写るの?というファインダーでの確認ができないから何本もフィルムを回して身体で会得するしかなかった。でも中判で、高い品質の広角レンズで実際のレンズを通った光で全てをコントロールして納得してシャッターを押せるというのはこのブロニカS2の特筆すべき点だろう。やはり手に入れてよかった。
素晴らしいカメラ、素晴らしいレンズだ。きっかけをくれた修理屋さんに大感謝!
あとは・・・広角レンズを探さないと。。。

そして少年カメラの防湿庫は更にみっちみちになっていくのであった...(ToT)
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by shonencamera | 2010-12-14 05:35 | ブロニカS2 | Comments(2)
Commented by ありま秀丞 at 2010-12-28 13:57 x
はじめまして。先日はブログに書き込んでいただきありがとうございました。お店の場所等はコメントで返信させていただきました。あのバッグを常用している人はおそらくゼロに近いので、見栄を張るには超オススメです(笑) それはさておき、いい写真をお撮りになりますねえ・・・ポートレートもさることながらバイクの写真もいいなあ。
Commented by shonencamera at 2010-12-29 11:55
素晴らしいバッグ、実際の使い勝手も良さそうですが見栄もオーラも張り散らかせそうですね("▽")。 バイク写真良かったですかっ?!嬉しいお言葉ありがとうございます。レース系はどうしてもデジ写真になるのでココでは控えようかと思ってましたがまた良いのが撮れればUP考えます。
ありま秀丞さんのトコもマニア目線でも写真メインでも素晴らしく興味深い記事沢山書いてらっしゃいます。私は「R50ズミvsニコン50/1.4」とかがツボでした。実は今、Rも良いモノ無いかなぁと探してるんです。
これからもどうぞヨロシクです。


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