そして SUPER FUJICA 6

スプリングカメラは蛇腹がポイント、それだけでノスタルジックな雰囲気バリバリだがこれはもうカクカクしたいかにもカメラ的デザインから2階級ほど特進した逸品。この時期のWEBショッピング症候群で見事仲間入りを果たされた。試写は似合わないサーキットに持っていってモノクロ・ポジと2本回したがまだ未現像。早く写りをルーペでみてみたくてしょーがない。モトレボには何台かフィルムカメラを持っていったが一般ピープルにはこのフジカシックスが一番好評だった。写りも同じくらい好評であってくれれば嬉しいがさてどうだろう。
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フジカという名前を聞くだけでもう一気に時代は昭和。僕は自転車で走り回った昔の僕の町を思い出す。校区から出ちゃダメ、と言われてたけどそれはムリ。少しペダルを漕げばその当時からクラシックカメラだったこんなのとか、当時の最新一眼レフだとかが自慢気に大きなショーウィンドウに飾ってあったカメラ屋があったので、そこに行くのが楽しみだった。もちろん見るだけ。じーっと、じーっと少しずつ位置を横移動させて。手と鼻の脂の痕跡で毎回迷惑をかけただろう。店の中にまでは入っていく勇気が無かった。さすがに小学生では客にはなれなかったから。しばらく堪能したら、外においてあるカッコいいパンフレットを前カゴにドサっと積んで、坂を登って帰って寝そべって穴の開くほど読む。


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このフジカの軍幹部のアールは日本のカメラとは思えない他に類を見ないモノで、僕はなんとなく流線型機関車のソレが浮かんでしまう。この機関車の前でポーズをとっている人は僕の大好きなデザイナー レイモンド・ローウィ。後ろの機関車も彼のデザイン。ナビスコのマークもローウィだったりする(他にもいーっぱいある)。僕は彼のデザインしたカメラがすごく好きなんだ。それもまたいつかココで紹介しよう。
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# by shonencamera | 2010-12-02 17:53 | スプリングカメラ | Comments(0)

Mamiya 6 Automat  蛇腹カメラ

ファインダーがそれなりにええ加減なので完全シンメトリックは難しい。
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僕の大好きなカメラの修理屋さんが直してくれたマミヤ6オートマット。
カメラ屋のプライスタグには当時では信じられない安値がついてて、追記にレンズカビ、しかし美品、とのことでめでたくうちにやってきた。だって前から触りたかったし使いたかったし、写りが見たかったもん。そのココロは後述。
この個体はウソ偽りの無いカビレンズでしばらく触って眺めるだけだったが、そのレンズをどないかならんかなぁと診てもらったときに、素早いチェックの後「残念なお知らせが・・・」と蛇腹のコーナーに穴があることを教えてくれた。あぁ、もうホントにジャンクのジャンクだったんだ、、、と思ってたら「この状態で(畳まない)持って帰れます?」と。何のことだかポカンとした顔をしてたんだろう、すぐに察知して「このまま持って帰れるなら応急処置をします、たぶんいけると思います、数日触らないでくださいね」と言って目の前で直してくれた。 僕はその一部始終を見てて、あぁ、この人は僕の神さまかもしれない。とちょっと本気でそー思った。

そのマミヤ6オートマットの試写の時に、手持ちの蛇腹カメラを全部持ってって対決させてみた。並べてみるとかなりニッチ。各メーカーのフラッグシップ機が集結してるんだ。たぶん全然訳解らないかもしれないけど。
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左はコニカ パール3(1955 昭和30年)、真ん中が今回の主役マミヤ6オートマット(1955 昭和30年)、そして右がキングオブ蛇腹カメラのツァイス イコンタ スーパーシックス533/16(1952-諸説あり)。この3機種に共通している点は、蛇腹カメラなのに全て自動巻止が備わっていること(赤窓が無いのだ)。僕の好みなんだろう、蛇腹街道はそれなりに通ってきた結果手元に残った機種が赤窓無しの機種ばかり。パール2もチビリそうになるほど写りには感動しながらもパール3なら赤窓を見なくてもいいんだ、と思うと、探さずにはいられなかった。めでたく発見・保護し、階級をあげた。ツァイスもスーパーシックスのシリーズを何台か経て、テッサーの2.8があるならそれの写りが見たい、触りたい、ということでとうとうBXを手に入れた。そして、国内外の蛇腹カメラの頂点を吟味していると絶対外せないのが国産マミヤ6、それもオートマットじゃないとイヤ。

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カメラ好きじゃなくても撮影する人が一番長い間見ている箇所がファインダーじゃなくて軍幹部だろう。だからカメラの軍幹部はデザイン的に良くなければいけないし、仕上げも上質でなければ愛でれない、外装ではフロント部分と同じくらい大事な箇所なんだ。どの機種もメーカーの色が出ててすぐにそれとわかる、個性溢れるカメラ達。これを撮影する為に敬意を表してわざわざ重たいのに、同世代の35mmの王様、ライカM3を起用して、更にわざわざポジで撮っている。アホや。

マミヤ6オートマットがすごいのは、巻上動作と同時に「シャッターのチャージ」をしてしまうことだ。これは6x6のスプリングカメラではマミヤしか成しえていない(他のフォーマットは知らん、僕は66がすきなのだ。パールは645だが、ヘキサノンが好きなので勝手な例外である)

ツァイスは早々に自動巻止を採用していたが(しかし戦前型は11枚撮りという贅沢すぎるカメラだった)セルフコッキングまでは採用できなかった。それを国産のカメラが一回の巻上動作であとはシャッターを押すだけという快挙をやってのけたのだ。メカニズム的には天下のツァイスを越えたマミヤ6。これを触わらずして死ねるか、ということである。死んどけ、と言うな。 でも当時は高かった。完全調子のソレは「あ、ほなお持ち帰りしよかー」と気安く言える値段ではなかった。

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線路をシンメトリックに撮ったら、やはり電車も撮っておこう。電車といえば駅撮りじゃない場合はほとんどの場合走ってはる状態なので、マミヤ6で流し撮りっ!ビミョーだが良しとしよう。初撮り3コマ目なんだからマケといてくれ。


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モノクロもかなり健闘していたが、カラーはまた別の意味で非常に味がある良い写り。ただしシャッターを押したあとの共鳴感触というのだろうか、少しボディに反響する安っぽぃとは言わないがあの軽い音が特徴的。ボディの目方がすごく軽いのでそれも影響しているんだろうか。こと、フィーリングで言えばツァイスの圧勝であるが、パールもマミヤもツァイス比で圧倒的に軽いというメリットがでかいので、もし僕のように数台も持ってて選べるようなバカな環境にいる場合はついつい軽い方をチョイスしてしまうという具合になってしまう。なんでイコンタスーパーを買ったんだろう。。。かわいそうに、ごめんね...っておもってしまうようになると重症。


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このトワイライトタイムの空が大好き。 けっこういいトーンが出てて驚く、優しいトーンだ。オリンパスってやっぱええなぁ。そう、マミヤ6についてるレンズは泣く子も黙るオリンパス製ズイコー。漢字で書くと確か「瑞光」、いや~、やっぱし日本人っていいね。瑞雲たなびく光景を瑞光で撮る、なーんてもう撮影するにも和装してシャッター切る度に「では一句...金色(こんじき)のぉ~・・・」とかせなアカンよな気持ちになってしまうネーミング。ネーミングで言えば今は無きミノルタの社名とかも由来は有名でけっこう面白い。カメラ名とかだともっといっぱいある。安直でどうしようもなくアホなのも更にいっぱいあるけど。

さてそのズイコーレンズの威力を感じつつ、カビが無かったらもっと・・・と、思ってしまうのはカメラマンの性。でも、このカメラには修理屋さんの優しさが入ってるから、僕は違うマミヤを探すことは無い。同時に撮ったモノクロネガの結果はもうすでに修理屋さんとあーだこーだ言いながら話のネタにして楽しんだ。ポジは時間がかかるからよーやくお披露目。 ありがとう、すごくいい感じのカメラとして復活しました!
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# by shonencamera | 2010-12-02 08:00 | スプリングカメラ | Comments(13)


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