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ペンタ67 バケペン001

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久しぶりにバケペンを出してきて触っていると本当に良いカメラだと時間を忘れていじってしまう。
初代6x7が1969年発売なので、もう半世紀目前のカメラだが古さとかそういうのを超越した存在といって良い。
ブローニーフィルムを使うカメラはスプリングカメラかハッセルの「レンズ-ボディ-バック」のスタイルを真似たカメラしか無かった中で、当時の35mm一眼レフのほぼ完成された機動性と操作系をそのままドラえもんのビッグライトででっかくしたようなこのカメラは、当然のごとくとってもデカイ。

当時から最後期まで「重い、デカイ」と言われ続けてきたが、実はCanonの1V+ブースターや1Dも似たような大きさであり重さもそれほど変わらない。
使うヤツは四の五の言わずにオーラを感じて求め、愛でて、撮った大きなネガやポジに陶酔し幸せになる。
もしくは、人のそのポジを見て今までとは次元が違うと感じ、魂を射抜かれてユーザーになった。

どんなジャンルでもどんな事柄でもそうだが
使うやつはそこに他に無い強烈なアドバンテージを持つ価値を感じ、信じ、実感するからそれを持つ。
使わないやつは、それを感じなかった。
単純な話ただそれだけである。

よく重いカメラでどうのこうの言うやつがいるが、あきらかに年寄りであったり病気や怪我での身体機能低下がある場合は仕方なく理解するが
年齢的にも問題が無いのに、重くてちょっと...とか重さのせいにしたりましてやそれをウィークポイントとするなどはただ単に愚かであるか、よりよいレベルに達する為への努力を行おうとする気もちが無いだけである。この場合は自己筋力の鍛錬、増加などとなるが、僕は筋力などという誰でも思いつきそうな低いレベルのどうのこうのではないと感じてしょうがない。かつて67使いのおじーちゃんは山ほどいたし、華奢な女性が67を2台回しているのも目撃し感動したことがある。同じ67でもメーカーはスタジオ用に作ったマミヤ67をフィールドで使う人も多くいた。マミヤ67はペンタ67よりも更に重い。重さは重要だが問題ではない。

要は感銘を受けたりビビビときたら、これで撮りたい、使いたい! と強く願う、子供でも思う。使う前から理由を自分でつくってある種の自己防衛としているかどうかというところだろう。事実僕は子供の頃に近所のおっちゃんが使っていた67を触らせてもらい、それがどんなに素晴らしい写真を撮れるのだろうと想像し我慢ならず、その後頼み込んで一度借りて撮らせてもらったことがある。

いちばんやっかいでややこしくどうしようもないのが、実物を触ったことも借りて撮ったことも無いのに、誰かの評価をさも自分の感想のように言うやつである。
残念ながらこれが写真好き、カメラ好き、寄せ集めのムック本にはけっこう多い。


たった一回のビッグマイナーチェンジ(ミラーUP)を加えただけで30年基本設計を変えず生き続け、ミレニアムを迎える直前に2型となりAEやTTLフラッシュ接点がついたが、当初ほどのムーブメントは僕の知る限り起こらずに2型は静かに幕を降ろした。この時代のPENTAXは今でも大事に愛でている人が多いと思う。生き残っているバケペンも少なくないはずだ。

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操作方法などはユーザーがアチコチに書いてあるだろうし、今でもPENTAXのHPで説明書PDFがある。
左肩にはシャッターダイアル。当時このサイズのフォーカルシャッターで1/1000は根性である。
ダイアルはとても軽く回り、数字も見やすい。バッテリーチェックランプが指針を兼ねるシンプル優秀デザイン。


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右肩には少し華奢に見えるスリムな巻き上げレバー。(初期の初期はこれより更に華奢だった)
けっこうな角度までむちゅり~と巻いてチャージする。滑らかさは無いが巻き上げてる感は満載。
一回巻き上げ。

その奥にはこれぞシャッター、というべきシャッターが当たり前の位置に鎮座する。
シャッターフィーリングは非常にスムースで明確で解りやすく、イラッとしたことは一度も無い。


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使ったことのない人の多くが誤解してるのが、バケペンは機械式シャッターでしょ?という点。
残念ながら完全に電子シャッターでバケペンは電池が無いと一切の動作をしない。
ここがその電池室である。
当時も思ったが、細かい装飾の革やしっかりしたレバーなど非常に凝った造りで感心する。


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電池室内部のこのカラフルな色が当時からなんだか大好きだった。かわいらしいのである。


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これが電池。4LR44または4SR44を使うが、当時から何故かビミョーに高価であった。
フィルムといっしょに4LR44を買いに行ってどこにも無く、仕方なく4SR44を買わざるを得なくなった時には
「フィルムがあともう少し買えたのに...」と、一日なんだかどんよりしたものだ。

中身はLR44(SR44)が4つ入ってるだけなので紙で筒を作って4つ放り込めば良い。
長さが少し足りないのでボディの接点を少し起こしてあげると良い。
当時の若き自分に教えてあげたらきっと大喜びしただろう。

お金持ちは当然4SR44をブリスターで大人買いすべき部位である。

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by shonencamera | 2015-11-29 01:14 | PENTAX 67 | Comments(6)

E-M1 ver4.0の目玉 深度合成

E-M1のファームがver4.0になるというのでまだかなまだかなー、と待っていた。
しかし特にヘビーユーザーではない、どちらかというと超へっぽこライトユーザーで
オリのインターフェイスや各種設定の設計概念の独自さに今だに慣れなく使う度に
やっぱオレはオリ、、ダメかも...と挫けてしまうくらいの低レベルである。

一時は全て手放してしまってヤキモキする心に平穏を・・・とも思ったほどであるが
少し前から「ちゃんと使ってみよう、そして第一に自分なりの操作方法を覚えよう」
と今更ながらであるができるだけ使うように心がけていたところの偶然タイムリーなバージョンアップ。

ver4.0の予告WEB記事を読んでて一番試してみたかったのが「深度合成」
1回のシャッターで8ショットのピンずらしを自動で撮影し、更にカメラ内で合成までやってくれるらしい。
こーいうのがあるからなかなかニッチ路線はやめられない。

バージョンUPを終えて簡単に1灯+レフ少々で早速試してみた。
被写体は貫禄つきすぎのバケペン6x7にご登場頂いた。

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最初のピン位置はレンズの先端。
STEPは1~10まで調整可能でデフォルトが5。
5→10→1と3つ試してみると数値が多い方がずらす幅が多いようだ。

こういう動かなく比較的小さいものをパキっと撮るにはフルサイズは最小絞りにしてもダメで(更に回折でひどくなる)、APSサイズでも回折の影響があるのでF11前後でも非常に苦しい。絞りたいのに絞れないジレンマ。
なので比較的よく写るコンパクトデジなどで撮ったりしていたときもあったが、もうその大変さとかがこの最初のテストショットで「うわっ、スゴイなコレ」と吹き飛んで素直に感動した。フツーに撮ってもこのレンズはパキー!っと写るから尚更。

ご覧のように合成してできあがった写真はけっこうなクロップ。
ただ、思ったような画を完成させる為にはどこらへんまで余白が必要かを会得しないといけない。
クロップガイド枠などを表示するだとか考えつかなかったのだろうか?

 深度合成が全てのレンズでできるわけではないというのを後で知った。
 そういうとこらへんも絡んでいるのかもしれない。


軍艦部のPENTAXのPEくらいがハイライト部分、ここが合成時にアウトフォーカス部分も加算されてか少々ソフトフォーカスになっているのは注意が必要。思い切り飛んでる箇所や強い逆光などはどうなるのか試してみておかなくちゃいけないかもしれない。(まぁそんなシーンを深度合成しないだろけど)

画像をクリックで1600x1200の画像で見ることができる(そんな人いないかもだが)


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撮影距離がだんだんと近くなっていきます。(12-40/2.8の40mm位置で撮影は変わらず)

最初のピン位置はレンズの距離表示の辺り。
(些細なことだが、こんな隅の隅でも完璧なAFをしてしまうのがミラーレスの超すごいトコ)

STEP1のままでどうだろうなぁ、と思っていたがシャッターダイアル位置までちゃんとピンきちゃった。
すごいな、オリンパス。 クロップ枠作ってくれたらもっとすごいぞ。


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更に近づいてこっちの角度から。

ピン位置はシャッターダイアル。
E-M1には関係ないがペンタ6x7はどこからでもカッコイイな。

ここまで遠いとSTEP1ではここまでしかピンがこなかった。STEP5とかならいけたかもね。
しかし通常撮影と比較すると深度は昔のコンデジを越えるほど深い。


昆虫や植物のマクロなどは絞っても果てしなく浅い深度でどうしようもないアート作品ができあがるのが素人の常だが(←僕のこと)この深度合成はSTEP幅などを自分の良く撮る対象の大きさで把握すれば、とんでもなく強力な武器になるよなぁ、と、ちょっと前にはじめて撮ってみたデジタルシフトと同レベルで感動してしまった。

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深度合成を終えてPCで見るとちょっと「ギョ!」となるのがウォーリーフォルダ。一回につき8枚のシャッターなので調子のって数カット撮るだけでこうなる。撮ってるときは完全とも言えるほど無音で「え?動いてんの?」ってくらい。恐らく完全電子シャッターなんでしょね。

フォルダ内はEOS1Dで嬉しすぎて高速連写しまくった時とよく似た状態になってしまい、合成してくれたショットを発見するまで どれが...どれ? と最初慌てるが、クロップで少し大きくなっているので慣れればサムネイルですぐに発見できる。仕組みがよくわかってオモシロイんだが、合成をセレクトしたら合成したショットだけ残してくれると嬉しいなぁ。(それかメニューで残すか合成のみかをセレクトだと最高)


さぁ、なんだか意味もなく面白くなってきた。
ただ、今のところあんまり使いみちとしては思い当たんないのが残念なんだが。


ただし、、毎度毎度毎度... バージョンアップの度にボタンやダイアル、レバーとかさぁ...
やっとこさ自分のやりやすいように設定したのに、血も涙も無く全て木っ端微塵にしてくれるサタンオリンパス。

特に今回は少し前に説明書とにらめっこでヒーヒー言いながらユーザー設定を2つも登録してようやく「今までより撮りやすいしー!」とモチベーションがあがりかけていたトコロなので、バージョンアップを終えてシャッター半押しにした時に消してたはずの合焦音が「ピピ!」と鳴ったときに

「あ・・・。。。 オレの設定...(´・ω・`)」 と、心が折れた音も聞こえてしまった。
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by shonencamera | 2015-11-26 15:03 | OLYMPUS | Comments(5)


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