「ほっ」と。キャンペーン

カテゴリ:プチ鉄( 10 )

良いお年を

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過ぎ去っていく列車を見送る光景は昔から変わらないね。

今年も無事に一年を過ごせ、また新しい歳と年を迎えようとしています。
今年一年ありがとう、良いお年をお迎えください。



 


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by shonencamera | 2016-12-31 12:00 | プチ鉄 | Comments(2)

ちょいと嵐電

忘年会が京都であり、少し早く出てちん電の友達(?)である嵐電に寄ってみた。
ずいぶん前に鉄道好きの友達のお供で嵐山から一度乗ったことがあるが、あまり覚えていない。
電車というのは乗ってしまえば例えば内装にめっちゃ凝りまくっただとか、明らかにわかりやすい特徴(特別車だとか観光列車、逆にめっちゃ古くてボロいとか)でも無ければ一般人からすれば電車というのは極論で言えば箱に椅子と吊革、吊りパイプなので基本的に大差はない。(鉄的に細かいとこではあるんだろうけど、やっぱしそういうのはあんましわかんないのだ)

実際嵐電に乗ればそこは地域住民の足そのものであり、時間帯もあってかけっこうな混雑ぶり。鉄道としては実に良いことだ。
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西大寺三条から山ノ内までの併用軌道の直線に、起伏がある交差点を見つけ、テクテク歩いてちん電がやってくるのを待つ。
10分弱くらいで左右からやってきてくれるが、冬の待ち時間は少し身に染みる。おっさんのソロは特に手持ち無沙汰度が高い。

阪堺では近づいてくればほぼ踏切の音が聞こえてくるので「構え」の合図がわりになったが、この直線は踏切が無い。
気を抜いていると低い走行音とともに突然 ぬー! っと現れて少し焦る。

バックに山を入れることができるのは今までに無い背景で眼も心も踊るが、問題は生憎の天気。
今日は朝方には雪も振っていたそうで空が雲に覆われ気味になってしまい実に残念。
人物外撮影では順光やトップ光の時間帯は画にならぬので昼寝でもしとけ、が掟なのだが鉄では違うようだ。
順光バリバリの方が気持よく元気に走って見えるし、冬であれば昼から3時半くらいまでがベストのような気がした。
これもまたデータとして蓄積し、今後に活かせる貴重な体験だ。

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同じ箇所を反対側から挑むと道幅が非常に広く、歩道からの200mmでは角度的に抜けが少し悪い。
長玉でもっと距離をとって撮ると背景だけをもう少し右に振ることができるだろう。
しかしちょうどいいタイミングで右折待ちのスクーターのおばちゃんが比較対象として絶妙の位置にワンポイントで入ってきてくれた。
絶妙の名脇役となりとてもありがたい。


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しかし併用起動というのは車も同時に走るので、タイミング次第ではこんな隙間からかろうじて覗く・・・ということもある。
というか、むしろそっちの方が多い。阪堺といっしょでこればっかりは撮影側がどんなにがんばってもどうしようもない。


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起伏地点より少し四条大宮寄りには、緩いが印象的なS字カーブがあり、歩道からしっかりと斜め王道的なショットで捉えることができる。
まぁ図鑑のようで面白味には欠けるが、それにしても紫芋のような車体は初めて見るとなかなかインパクトがあるわ。


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この日は太陽は雲で覆われてしまい早くも終了間際の合図がきこえてきて、欲張って持ってきた機材の重さは筋力トレーニング用ウェイトに変化する合図でもある。
そんな中、ノスタルジック感溢れるこんな車両も走ってきた。少々あざとさを感じるもののやっぱりこういうのは一般的には目を引くよなぁと思ってたら


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まさにそう思って待っていた人も居るようで、、、 その情熱が少々溢れすぎであった。
いい画を撮りたい気持はわかるんだけどね、危ないしストレートに迷惑。
実際、このあと信号が青に変わって出発してもねばっていたので(動画だろうな)、、案の定軽自動車に鳴らされていた。

しかし京都のドライバーは優しい。
ハンドルを握った状態での気の短さでは天下一品の大阪ならこんなに待ってあげない。目の前に現れた時点でロックオン即発射。
ドン!っと10mくらいふっ飛ばされてしまう。(←ウソだよ、ウソ)
それか、誰も接触したくない感じの怖い怖いおっちゃんが運転席から降りてきて、轢かれた方がマシだったと後悔するようなことになる。
(これはちょっとホンマ)
まぁ仕事じゃないんだから命かけてまで撮ることもないし、安全に誰にも迷惑かけずに写真を楽しみましょう。


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嵐電の停留所はここだけかもしれないけど、ものすっごい狭く、ここでずっと待つのは罰ゲームレベルである。
乗降時はどうすんだ?と様子を見てたら、このナローな停留所は言わば乗るときの踏み台みたいなもんで、電車が到着するまでは歩道側で待機、到着したら乗る人はわらわらと電車に集まって、そこで列をつくって順に搭乗という流れみたいであるが、このプラットホームをもってしても尚且つまだけっこうな段差があるのだ。バリアフリー化に関しては絶望的だが逆にこの強烈な段差が味とも言えると感じた。もし阪急や近鉄、大阪環状線などでこの段差があるとしたら、車内案内ではやかましいほど叫び散らかすだろうレベルだよなぁ、と想像してしまう。

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どーんよりと雲雲になってしまった色の無い世界、けっこう大きな交差点をガイーン!と通過していく。
空がどうしようもないので流して流すことにする。当然画は映えないがよくみりゃ広告とかは地域的なものが出てて面白ね。


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で、やっぱもうダメ、さすがに限界の光量になったのでカメラをしまって嵐電とJRを乗り継いで京都駅に向かう。
バスの方がいっぱつで行けそうなんだけど京都はバスがめっちゃややこしく、どのバスに乗ったらどこに行くのかさっぱりわからない。
(勉強してない、する気が無いとも言う)


「おー、ひさしぶりー!元気そうやん」と言い合ったらいっぱつで当時のあの頃に戻る。これもまたいつも不思議だなーと同じことを言い合いながらスタートするのも毎度のこと。時間が足りなくて喋り消化不良で名残惜しみながら解散するのも毎度のこと。深夜に近い京都駅も大阪駅もどこも同じようにゴキゲンさんになった赤ら顔がニコニコふらふらと電車を待って、乗り込んでいた。もうあと少しで今年も終わりだ。







    







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by shonencamera | 2016-12-30 19:20 | プチ鉄 | Comments(2)

真っ直ぐ撮るちん電

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人が居た方が画が映える、と書いたには書いたが、そうそう人がうじゃうじゃといたら電車も大変、危なくってしょうがない。
なので当然ちん電主役の真っ直ぐな写真も撮ったりする。
モチーフとしては非常にシンプルなので実はものすごく構図の中での配置とか周りの情景や、縦位置と横位置の意味の変化だとか、太陽の位置だとか、そういうのが楽しくも難しくあれこれ試してひとり、ほほぉ~、こんなに違うんかーとか、そういうことを電車好きだった子供の頃に戻ったみたいに楽しんでいる。

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シンプルにまっすぐ撮ったちん電は、それはそれでスッキリしててなかなか格好いい。




 

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by shonencamera | 2016-12-25 23:40 | プチ鉄 | Comments(2)

ちん電がある光景

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陸の交通手段の主役の中で選手権大会などを行うとすれば、飛び抜けて一番鈍くさい感じがするちん電だけど、何故か惹かれてしょうがない。
何両も連なった長い連結車両が高速で走る様などはまるで生きてる超大型動物のように見えてそこには美があるし、格段に進化を遂げた4輪、2輪などは連結することはほぼなく単騎ではあるが、内燃機の性能に加え圧倒的な外観造形の力があり、内部よりも外観の美や存在という点で愛され愛でられている。

ちん電にはそれらと同類カテゴリーのカッコよさが皆無だともいえる。しかし何故これほど可愛らしく皆に愛されているのだろう。


僕は車両のメカ的などうのこうのはよくわからず、鉄ちゃん的にあまり知ろうとおもったこともない。
ずーっとファインダーを通して見ていると僕がなんでこんなに気になっている、その一番根本ともいえるものがなんか見えてきたような気がしてくる。

この写真のように、生活の中にすっかり溶け込んでて、沿線の人から例えば「となりのちん電くん」のようになっている、そんなふうに感じるのだ。
だから僕が思うにちん電を撮るとき、人がいないとどうもしっくりこない。落ち着かないのだ、見てて。
光線の良い場合とか、しっかりと望遠で捉えた真っ直ぐな肖像的写真とかはまぁそれだけで映えるんだけど、やはりそこにも人が介在していると更に良くなる。そう感じてしょうがない。

古い家屋や古い街を抜けてガッタンゴットンとゆっくりと遠ざかっていくと、踏切が開放されて一旦遮断されていた沿線の日常が一気に動き始める。
その瞬間、ちん電も鼻歌まじりで「そーら、行くよー!」と走っていくように感じてしまう。

おじいちゃん、おばあちゃん。
学校の帰りの学生さん。
スーパー帰りのお母さん。
たばこを買いに行くスリッパのおっちゃん。

木でできた古い停留所からその光景を眺めていると
なんか楽しそうで、嬉しそうな、そんな感じに見えてくるし、いつもみんなそうであって欲しいなとも思う。

今日はクリスマス、みんな幸せな週末を。



 




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by shonencamera | 2016-12-24 23:36 | プチ鉄 | Comments(2)

ひゃくまんえん

少し前にホーム突き落とし事件でニュースになったJR新今宮駅の下を交差する阪堺線のちんちん電車は、今池駅を過ぎてから長い下りをガタゴトと車体を揺すりながらグニョングニョンに見えるレールを慎重に降りてきて、ちんちん電車の新今宮駅にやってくる。冬空が黄色に染まりそうだったので、いけるか?!と思いタムロンの150-600をドサっとバッグに入れて、一脚を前カゴに放り込んで行ってみた。
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ひっきりなくやってくる上町線と比べると、1時間に3本~4本というのーんびり具合で、もう少し寒くなったら電車が来るまでの待ち時間に凍えてしまいそうになるのが阪堺線。外国人旅行者はいっときから比べると季節が季節なのだろうか少なくなっているが、分厚い作業着姿のここ界隈のおっちゃん達は昔から同じ人がずっと年格好も変わらず生き続けているんだろうかと思うほど何も変わっていないように見えるし、踏切の側の植え込みのコンクリートは、この季節でも小便の匂いがぷんぷんしている。21世紀になってもう随分経とうが、少し東に日本一背が高いハルカスが建とうが、急に外人が大勢やってこようが、そんなことくらいではここはやっぱり何ぁーんにも変わらない。


少し前に雨をサーッと降らせた雲がまだ残ってるのか、期待していたほどのイエローにはならずこのあとすぐに冬色の空に戻っていった。

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昭和の古いビルと一見して誰でも木造だと解る家屋の隙間には夕方の光も届かず、レールだけが空の色を反射する。

しかしこのレンズ、もう旧型になってしまったけど開放付近でもにシャープで気持ちが良い。新型はもっとすごいのだろうか。

これを撮っているとき不意に背中に「これな、、ひゃ、ひゃくまんえんくらいするんか?」と。声がする方に振り返ると、ジャージにニット帽のおっちゃんが(でもたぶん歳でいえば僕より若いかも...)ニョキーと伸びたタムロンのレンズをポケットから出した指で刺している。一杯ひっかけてきた帰りかな。
「あは、そこまでせーへんせーへん(←しないよという意)」と手をひらひらと振って愛想を返しながらファインダーに眼を戻して数枚撮ってからもう一度振り返ると、もうおっちゃんの姿はなかった。

なんだかねぇ、憎めない町だなぁーって、やっぱここはそう思う。





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by shonencamera | 2016-12-24 00:40 | プチ鉄 | Comments(4)

NO MUSIC NO LIFE

あぁ、135mmじゃやはり足りねーか。。。と、面倒臭がらずに70-200を持ってくるべきだったと思いつつ構えて待っていると
”パァパァァァァァァン!!!” と専用軌道から珍しくチン電のクラクションが通りに響く。
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警笛を鳴らされても悪びれる様子もなければ手や挙動で「すまない、信号に気が付かなかった」と詫びる仕草も見せず、大きなヘッドホンを装着してただ真っ直ぐ前を見て変わりなく等速移動する様は、これからこういう子が社会を動かしていくのだという恐怖と、この国の10年後、20年後の行末を案じてしまうくらい、ファインダー越しに見る僕には彼にとって当たり前の行動のように映った。

これに限らず、ここそこに蔓延する歩行者用信号が点滅になっても歩みをちょっとでも早めることなく、赤になっても同じ歩調で歩けるヤツ。
赤になってからですら、さも歩行者は全てにおいて優先、轢けるものなら轢いてみろ、と言わんばかりに渡り始める気狂い。
(これ昔ならそんなこといつもしそうな見た目でわかるややこしいオヤジとかラリホーなレゲエとかだったんだが、今はそんなことしそうにない見るからに普通の一般人がそれをするから逆に戦慄を覚えるのだ)

いつの間にかなんか当たり前の光景になってるよなぁ。。


90近いジジイが子供を跳ね飛ばし、さてはて、よく覚えていないといい
2種運転手でええ歳したおっさんがポケモンGOに夢中だったり
挙げ句の果ては我が子を山中に捨てて児童手当をもらう鬼畜。。

ニュースを流しながらPC作業をしていると、気が滅入り、呆れて言葉を失う出来事ばかりが耳にも飛び込んでくる。

いつからこんなに恥知らずが世の中を堂々と胸を張って闊歩するようになったのだろう。
何故こういう躾や社会性など微塵も感じられない輩に自由や権利などを等しく与えているのだろう。

権利や平等や個々の自由とかをうたうには、それ相応の義務を果たし礼節を弁えて初めて得ることができるはずなのだが
もうフリーダムすぎてシャブ中が作った世界にひとつだけの花が今だに大好きな日本ではそんなことすら今は昔なのかもしれない。

NO MUSIC NO LIFE

たしかに音楽は人生をとても豊かにしてくれるものであるが
御大層なヘッドホンでいつでもどこでも移動中にわざわざ音楽聞くよりも
恥を知ること を真っ先に覚えた方が人生において有意義なのは間違いないだろう。

(素直な意見としては「そこまでして音楽聞かんとアカンか?聞かんと死ぬんか?」と思うが)

が、それを誰にも指摘されない、この先も自分で気づくことができそうにない、ということが気の毒になるほど最大級に不幸でもある。

ただ、もっと不幸なのはこういうフリーダム(と一時的に呼称しよう)が増え続けている、という事実か。
いつかフリーダムが世の中の過半数を上回れば、それが世の中の基本常識に変わってしまう可能性もある。
一般社会で自分は極普通だと信じて疑わないフリーダムと接触しなければいけない一般市民が一番不幸とも言える。


こういうことを ふーーーーむ、、と考えるようになったら完全に年寄りだとは思うが
子供写真を撮っていても、会話は成立するが最後まで眼が合わない子供、集合写真の時にどうしても整列できない子供、
昔から居なかったわけではないが、ここ数年でものすごく急増しているのを現実としてリアルに実感している。
ただの出入り業者の写真屋が感じる、たまたまのことだといいんだけどね。。

なーんか、歯車が違ってかかっていて、それに気付かずにギシギシいいながら回っているような気がしてしょうがないのだ。





さて、この季節はずーっとPCの前で膨大な量のデータと格闘ニートとなる毎度なので、機材を見直し必要であれば入れ替えをする季節でもあり
まだデジック4機種がまだ現役だったのだがようやく退役してもらって新しくなった。
それを使ってあれこれ気に入った点や進歩に驚き頼もしく思った点など書こうかと思っていたがまた機会があればゆっくり、じっくり。

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164というシンプルな名前の昭和一桁の古参兵。エアコンが付けられないらしいので夏は出動しないそうだ。
これを撮ったら帰ろうと構図とイメージを決めて待っていたら一番良い場所に右折待ちの車が。。あ~ぁ...。
カメラを新しくしても運とタイミングが最重要な場合も多い。確かにそうだ。でもその中でもその瞬間のベストを瞬時に探して変更する。
そういう作業は一瞬だけども、予想通りにいかないところを面白がることができなくなったら終わりかなと、なんかそう思う。


 

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by shonencamera | 2016-11-09 19:52 | プチ鉄 | Comments(2)

日が暮れても練習日和

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三脚を抱え夜景を狙う以外では日が沈んでから撮影しようとは普通思わない。
日が暮れると一気に寒さが増してくる冬場なら尚更である。
しかし写真というのは不思議なもので人間の目にはただの夜としか見えなく光景も、昼間とはまるで違う景色に変わる。

機材のテストを兼ねて、久々のスローシャッターでの撮影。
チン電はこちらがお願いせずともひっきりなしに行き交い、しかも時間に正確で格好の練習台だ。
もともと子供の頃に電車好きだったこともあるが、仲良しの鉄分多めの友の影響もかなりある。
しかし鉄の細かいことやセオリーはさっぱり知らぬので、自分なりに見て感じたままを撮る。

引きで流した写真は黒い空の面積が多いので、いつの間にかTVで慣れてしまった16:9の比率にしてみる。
広角で被写体を浮き上がらせるのはなかなか難しいが、そこそこいい感じの出来かとひとりご機嫌さんになる。
プリントサイズやカメラのもともとの比率から自由になると写真もまた新しい見せ方があるかもしれない。

通常写真でもそうだが、このような広角気味の写真の場合は特にできるだけ大画面か大伸ばしで鑑賞するのが最良なのだが、ブログなどの掲示では残念ながら難しいところである。


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暗くなってからの街中撮影は予測できない周囲の動き、どこから照射されるかわからないヘッドライトビーム、さまざまな偶然性が絡むので根性込めてシャッターを押した瞬間よりも、その後保険にと押したショットの方が後から見るとそれ以上に良かったりもタマにあったりする、そういう意外な楽しさもまた面白く好きな撮影でもある。
とはいえ、自分の思った通りのイメージに写せた時はやはり一番手応えがあり素直に嬉しいもの。
トラムの少しとぼけた低めのフェイスがなんとなく可愛らしい。



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流しはそこそこ恥ずかしく無い程度の自負があったが、縦気味のブレが微妙に残り思いがけず手を焼いた。
低速の移動物体の意外な手強さに新たな発見をしてワクワクする。やるな、チン電、オモシロイ!

どういう自己微調整をすれば狙った箇所が止まるのか、気が付けば何度も真剣に対してしまうことになった。
撮る度に次の修正課題を見つけ出し思い通りのピンの芯コントロールが自然と反復できるまでトライアンドエラーを繰り返す。
理想を求めてそれに近づいていく過程での、完全集中してる時間はとても幸せだ。

自分には未知の被写体は色んな意味で面白く、気づく点も無数にある。
そういうのもまた新しい発見で勉強になりありがたい。
きっかけを与えてくれた友に感謝である。

直接結びつくわけではないが、こういう習作の積み重ねから普段の撮影の感覚は必ず磨かれる。
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by shonencamera | 2016-01-27 22:00 | プチ鉄 | Comments(6)

ヘッドライト テールライト

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日が落ちた年末の街、妙に高照度の街の明かりが溢れる中
最新トラムが出発したあとに古臭い型のチン電が懐かしい音と共にゆっくり終着駅に入ってくる。


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昭和一桁生まれ、頑固親父のようなチン電だが、ICOCAやPITAPA等のICカードが使用可能と何気に時代に順応。
現役営業車の中では日本一ご長寿の電車と日本一の高さのビル、どちらもその当時のベストを目指した人間が制作。


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夜になると普段どうしようもなく画になりそうにない饐えた箇所も幻想的に変わる。

2000年を迎えてからあと少しで16年目に突入しようというのに
この場所に来るまでの商店街の角を曲がると
閉じたシャッターの前で小さくしゃがんで花を両手で握って売っている婆さんを見た。
壁に向かって一定周期で、ひとりでずっと怒鳴っているおっちゃんの声が透き通った冬の闇夜に響く。


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煌々とした最先端ビルがあるところからホンの少し離れただけで、一番明るいのはチン電と駅の灯りとなる。

モーターの回転音とコトン、コトン、というシャッフルのように響くレールの音が次第に小さくなっていくと
ただホームだけが浮かぶ場所に戻って、見送った僕はカメラをバッグにしまった。


これを撮った帰り、ドヤ街の中でワンカップ片手にニコニコ顔のおっちゃんに話しかけられた。
「ええなぁ、ええわ、それ一生モンやなぁ」
どうやら防寒で着ていったムートンの革ジャンB3がおっちゃんの目に止まったらしい。
ボロボロの作業着に擦り切れたエアフォースのロゴのベストを着たおっちゃんは
子供みたいに屈託のないなんとも言えない笑顔でずっとニコニコとワンカップ。

少し喋ったあとで僕が手を振って おっちゃん風邪気をつけや~ と別れの挨拶をしたあとも

それ一生モンや、うん、ええわ、それな、一生モンや

と嬉しそうな声がやまず、僕は振り返り、振り返り手を振る。


帰りながら、花、買ったらよかったんかなぁ。。。
でも買ってもなぁ。。。

帰り道、さっき撮った写真も見返すこともしないでぼんやりずーっと考えてた。



みんな、みんな いい年を迎えられたらいいね。
今年も一年ありがとう。
どうぞあったかい年末年始を。
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by shonencamera | 2015-12-30 18:55 | プチ鉄 | Comments(2)

阪堺上町線の夕暮れ

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天下茶屋から南、この道の下町ブレードランナー的ゴチャゴチャ感がたまらない。
軌道上にいったいどれほどの車両と人が載っかっているのか、そして奥に見えるチン電が無事にこの道を進むことができるのか素人はハラハラして見物してしまう。



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当然近づいてくればその時だけ何の合図もなく空間が空き、当たり前のようにガタンゴトンと通過していく。



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手練の車庫入れは流れるように。。

こういうのもまたどうしようもなく好きになってしまうポイントだ。
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by shonencamera | 2015-12-19 09:25 | プチ鉄 | Comments(2)

SL人吉 蒸気機関車 8620

九州は大阪からすると、とても遠いという印象がある。
本州じゃなく独立した超巨大な島なので、ある意味九州国と言っても良いような気がする。
特に熊本の阿蘇などは10代の頃に初めて走って、ここは日本か・・・?と呆然とした。
そんな記憶がまだ鮮明に残ってるくらい、その景色はとんでもなく壮大で言葉を失う。
ひとそれぞれ好きなトコはあるだろうから、少年カメラは九州が好きということだ。

現代機器のナビでピピピと入力すると距離がパッと出る。大阪から門司まで九州上陸するのに500kmと少し。
なーんだ、横浜ちょい向こうまでくらいじゃん、と思ってたより近いと小さな驚き。
でも、上陸してから同じくらいかそれ以上九州内部を走る計算になるんだけど、それは移動じゃなくて楽しみだから頭の中では計算に入らない。景色や雰囲気が良いと何もかもが変わる。

さて、その九州の熊本↔人吉を蒸気機関車が走っている。名前をハチロクという。

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人吉駅に入線したハチロク。SL人吉という、とても人気の観光列車だ。
汽車自体は100年前の大正生まれ。すごいね、文化遺産が走ってるようなものだ。


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午前中に熊本を出発し、人吉駅に着いたハチロク。
とってもお似合いの古い機関庫で帰りの発車まで一休み中。
人吉駅のこの風景は非常に良い雰囲気で、時間の進み方が少し違うような気までしてくる。


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出発時刻が近づいてくると、専用豪華絢爛のちょとやり過ぎちゃうか?という客車を連結したハチロクは、ゆっくりとバックで入線してくる。
草混じりの線路がとっても良い感じ。


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もちろんホームは待ってました!と大賑わいの記念撮影大会となる。


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拍子木を鳴らしてお見送りのおじさんがいたりして、見た目とてもほのぼのした出発であるが
もうすでに親子、じーさんばーさんwith孫が大半の乗客ボルテージは最高潮に達しており、客車前後の展望ルームは陣取り合戦が終わっていたりする。

それはともかく、この写真は気に入ってる。


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山間部を走る区間では何箇所かで数分停車。
どこの駅も、タイムスリップしたかのような光景でとても良い。


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キャビンアテンダントのお姉さんも同乗しての2時間半。


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機関士さんとも楽しそうに談笑。
移動中の車内は仕事量としてはとても大変そうだったので、しばしの休憩って感じなんだろうな。


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柵とか余計なものが無ければ、本当に昭和初期とかそういう時代になりそうな感じ。


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発車数分前になると、鐘を鳴らして帰ってこーぃ!と合図、牧歌的ですな、乗客は羊(笑)


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引きが足りないので残念ながら広角でパチリ。少し歪みがイヤだが山間部にハチロクは本当によく似合う。


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客車は3両、真ん中の車両にビュッフェがあり、簡単なものや土産を買うことができる。
コーヒーは凝った紙コップで310円也。
シートには木製の折りたたみテーブルが全座席にあるので、駅弁に限らず、後半疲れたときに教室で寝るような感じで睡眠をとるのにも重宝する。


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最前部、最後部には展望ルームがあり、予想通り終始こういう状況で占拠されてしまう。
子供を連れていれば免罪符となるが、一旦この状況になってしまうと、なぜだかこの空間での連帯感みたいなものが自然発生し、赤ん坊や子供失くしておっさん単体でこの地に足を踏み入れるのにはかなりの勇気と根性が必要となる。

「お譲りあってご使用ください」というアナウンスはあるが、当然ながら馬の耳に念仏。。。

150分間の旅のうち、10分だけでいい あとの140分は好きに使え

「只今より10分間、大人の方のみの展望室使用時間となります。お子様連れの方は一旦座席へお戻りくださいませ」と車内アナウンスで言ってくれないか、JR九州。

大人だってちょっとは景色みてワーワー言って写真撮ったりしたいモン。(←熊本だけに 語尾)



八代から熊本へは、平野をとても淡々と走る快走路になる。
動物園のようだった賑やかな車内も半分ほどの音量になって、乗り心地の良すぎな客車のカタンコトンという音に紛れて、空調が整ってて開けることが憚られる窓からは、微かに汽笛が聞こえる。


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熊本駅に到着したハチロク。
昔から女は車や鉄道にほぼ興味を示さず単に移動物体や手段と捉え、最重要項目といえば快適かどうか。
それは21世紀となった現代でも変わらないという図。


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そして乗客の大半が着いたとたんに「A列車だー!」と走っていく。
名残を惜しむだとかそーいうのは無い。実にあっさりして今風だ。


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しばらくするとDE10ジーゼル機関車がやってきて、ガッシーン!と連結。
興味津々の女の子は珍しい。


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ピィ♪(じゃあ行くよ) とジーゼルが鳴らすと ボォー!(頼むわー) っとハチロクが応えて
静かに引っ張られていく。


ハチロクが元気に動いてて、ピッカピカに磨き上げられててとてもイイ。
通常の駅に入線する光景も、それだけでとても楽しいしオモシロイ。

でも、客車はやっぱり窓が開けれて、煙の匂いや草の匂いが味わえた方がいい。
トンネルやー!っと慌てて窓をバッチャンバッチャンしたりとか、そーいう原始的な客車の方がイイ。

あまりにも快適すぎる客車、旅でそれが必要なら、普通の特急を選ぶなぁ。
せっかく蒸気機関車だったのに、そこがいちばんガッカリしたSL人吉。

でも集客と道中の安全を考えれば、今の時代はしょうがないか。売れてナンボはどこもいっしょだもんな。

また大井川に行きたくなった。
あそこのひび割れだらけで、ガタピシうるさく、扇風機しか無いオンボロのオハ35は
何にも無いんだけど、どうしようもないほど良い。
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by shonencamera | 2014-08-27 13:59 | プチ鉄 | Comments(2)


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