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LEDライトAC/DC化改造 何故今更気づいたのか...

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E-M1で深度合成が可能になり、今はこれでどこまで撮れるかということを飽きもせず確かめている最中である。
マクロレンズが欲しくなるがデジタルテレコンで深度合成も可能、少し甘くなるがWEB程度なら許容範囲か。
モデルは12cmほどの阪堺電車のトラムの模型。
この小さな模型をF5.6程度で前から後ろまでピンをこさせる恐ろしいモードが深度合成である。

ただし深度合成はシャッタースピードの下限が1/8、これを知らずに低いISOで絞り込んでいってものすごいアンダーな画ができあがってしまい、しばらくうーむ、と悩みまくったりする、御注意を。


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どんな風に撮ってるかというと、こんな感じである。
比較にと時代遅れだがタバコを置いてみた。ブツが非常に小さいサイズだということがよくわかる。
このくらいのサイズ~カメラ程度の小物だと、LED照明が非常に便利だ。
左に写ってる白いのがそれ、写っているのは本体に被せた自作のディフューズボックス。


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使用LEDはとても古い。
何年くらいだろう、ものすごく前に使い始めた中華LED照明。
プロ機材.COMは中華機材の販売店保証付きのハシリだが、その初期のモノ。
光量はストロボに遠く及ばずや色温度なども不安定だが(光量で少し変化する)、やはり小型でバッテリー駆動という光源というのは、様々な面で使い勝手に溢れていると知ることができた逸品だと思う。
光量が乏しいので主に小物静物で使用し、そう大事に使っているわけでもないが健気に元気に光っているので今だに使っている。


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コピーにつぐコピーの共食いで、もともとのメーカーってどこなんだかさっぱりわからないのが中華。
このライトもそうだがこの手のLED照明は通常は単3電池を6本使用する。1.5vx6で9v駆動。


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電源はもう一つ使えて、SONY式の当時のビデオバッテリーが使用できた。(8.4V)
この既存他バッテリーの代用発想はとても画期的でとても感動して感激した。

中華であろうがコリアンであろうが原爆を落としたアメ公が作ろうが、良いモノや良い考えは素直に素晴らしい。そこには政治や宗教、個人的な考えなどは無関係で、写真や映像が好きで良いモノをどう造るか、工夫するか、そしてそれをどう使うか、ということに人種も国境も何も無い。互換性や規格の共有というのを全く考えない日本のメーカーは少しは見習えば良いのに(カメラ関係だけの話では無い)。

今ではLED照明だけではなく外部モニタなどもアタッチメントでEOS用を使えたりと、同一電源で統一できるなどそういう思想が超素晴らしいと感じた。考えたヤツはアタマの柔軟なヤツだと尊敬する。



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ただ微妙に使用の上で難儀なのが総重量だった。
本体と電池を合わせると、軽量というレベルでは無くなってしまう。
EOSストロボの580EXの電池込みより少し軽いか、というくらいの重さになり
単体で使える場合はまだ良いが(←ほぼ無い)、これにディフューズの様々な用品などを加えたり
トレペで上から、という場合に、LEDなのにストロボとほぼ同じようなスタンドハード類を使用しないと
組んだしりからお辞儀をしたりして、軽く済ませたいのに通常時と同じ装備が要るという悩ましい機材だったのだ。

更に僕が大嫌いな単3電池の充電を、クリップオンで撮る時と同じくらい、スペアを含めて何セットも充電しておかねばならず、充電済みの全本数をジャラララ~っと小袋に入れるとその総重量たるやズッシリきて閉口することが常であった。

ストロボと同じクラスのハード類を用いないといけない+クリップオンと同じくらいのバッテリーが必要 であるなら、ストロボ撮影の方が光量、質、共に勝っておりLEDチョイスのメリットが無くなる。

更にバッテリーは単独で使えるメリットがあるが、当然ながら使用していくと徐々に電圧がさがり、撮り進めるにつれ光量、色温度ともに変化してしまう。ちなみに満充電のエネループでの連続使用は2時間ちょいである。



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そこで浮かんだのが第3の電源追加案。
ACアダプターで駆動させればいいんじゃね?と。

長い年月を経て何故かフト先日思いついた。
何故イマなのだ?バカヤロウ!と自分を徹底的に問いただしたい気持になるが
それはともかく我ながら非常に良い案。
日本橋の共立エレに出向いてとっととDCジャック購入、内蔵させた。
所要時間15分、費用100円弱で外部電源駆動のLED照明が出来上がった。

バラして穴開けてハンダ付けしてる間に撮影などする気も優しさも全く無く、いきなり完成写真。



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これを2台に施して軽量小物簡易撮影セットの完成。
撮影中のバッテリーダウン、前日大量充電にイライラしたりすることも無くなる。


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ほぼ本体重量のみで駆動するので、今まででは考えもしなかった写真用以外のもので固定できたりする。

更にACが確保できない場面では、今まで通りのバッテリーが使える。
ということで、遅まきながらものすごい楽ちんになったのである。

買った当時に思いついていれば...とまた書きながらちょっと悔しい。
by shonencamera | 2015-12-13 12:00 | tips(小ネタ) | Comments(2)
Commented by EIZOU at 2015-12-21 13:20 x
OM-Dの深度合成からLED照明の活用、そして色の安定と本体の設置自由度アップにAC化、という流れに感心してしまいました。作例の阪堺トラム模型の写真も素晴らしいですね。まるで始めから付いていたように見えるDCジャック設置の工作も。

エネループは1本1.2vなので6本なら7.2vでしょうか。SONYバッテリやAC/DC変換で7~9vとアバウトでも可なんですかね(そこら辺が中華らしい)? 電圧が低いと色温度は低くなるのでしたっけ?

バッテリー駆動の時にもDCジャックに供給(電池ボックス+プラグコード)できれば、ご考案のAC駆動と同様に設置の自由度が得られそうですね。(電池ボックスは携帯ストラップでも付けてスタンドにぶらさげるとかして)
Commented by shonencamera at 2015-12-21 18:55
いっぱい褒めてくださって嬉し恥ずかしですが、下から二番目の写真をよくみるとLED1号機には穴の位置をしっかり間違って開け直しているのがわかりますから、僕の工作精度はそんなもんです。

最低動作電圧は白ひげさんがたしか過去に検証されたときに1本ダミーにして5本で動作OKだったはずですので、6V(満充電時で7Vちょいでしょうか)。エネループの充電器がたいてい4本単位ですので4本で動くか、昇圧回路でも組み込めれば良いかもしれませんが、5本で動くメリットはそれほど感じずそれならば6本で少しでも安定して長く照射してくれる方がありがたいので普通に使っていました。
高圧側がどこまで耐えれるかですが、安モンながら壊れては困るので12Vまでしか検証していません。たぶん皆さんお持ちのよくある外付けHDD用の12V/1Aです。検証のみで連続使用はしない方が良いでしょう。
厳密に言えばDCジャックが500mAまでですし、そもそも内部は全て中華ですのでACでの最大パワー連続使用は9V/0.5AのACアダプターでも時々目視と触診確認をしないといけないのは、特にEIZOUさんには書くまでも無いでしょう。

色温度は他中華機種と同じだと思いますが電圧が低くなれば下がっていきます(現在のLED照明は中華といえどもフリッカーレスも入ってるかもしれないですし不明です)。この個体は本体ボリュームで0~100まで無段階に照射量を変更でき、その際に色温度も明るさと比例して変化してしまいます。そして個体差が激しいのが中華のデフォルトで、同じ型番でも2灯の場合にはミックス光と考えた方が良いくらいになってしまいます。毎回の手動WBは必須ですが、色に関しておおらかで構わない撮影では重宝しますし、一般人ユースにはほぼ無問題ともいえます。

DCプラグが付いたバッテリーボックス、それもまた良いアイデアですね。いただきまーす(^^)!


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