人気ブログランキング | 話題のタグを見る

キャップの話 1

キャップの話 1_d0207730_1742191.jpg

前にOLYMPUSの12-40/2.8PROレンズの前キャップがクソだと書いた。


キャップの話 1_d0207730_17451975.jpg

コレを作った間抜けが世間に与えた逆功績は大きいかもしれない。真ん中しかつまめない、というのがこれほど人間にストレスを与えるのか、というものすごい地味で無駄な発見だ。
ほとんどの人が62mm系のキャップを買い足す、というアクセ界への経済効果も売れた分だけあったであろう。もしそれが62mmのEシリーズのキャップの在庫過多をなんとかしようという悪い意図からだとしたら、そいつは天才的なワルである。

キャップの話 1_d0207730_17475355.jpg


昔はこういう風にフード無しで、円形の外側に2つ設けられたつまみを文字通りつまんで脱着するというのがデフォルトであった。


キャップの話 1_d0207730_17513349.jpg

カパンっ、とこーいう感じね。
特に何も感じなかった、というよりキャップが進化するなど凡人には考えもしなかった。


キャップの話 1_d0207730_17525617.jpg

ズームレンズ用にと花型フードが目立ちはじめた頃に、花型フードを付けたまんまでは今までのような外側のみキャップでは脱着が非常にやりにくいということで、僕の記憶ではタムロンが初めてこの真中ツマミが付いたキャップを出したと思う。


キャップの話 1_d0207730_17572938.jpg

これを初めて摘んだときは、テンサイちゃうか・・・これ気がついたヤツ!!と感動したものだ。

そして各社がそれを認めてどんどんWつまみキャップを採用する中、最後まで旧型キャップを死守していたCanonもいつの間にかWつまみキャップになり、ほぼ世界がそれをデフォルトと認めた現代・・・

まさか外側つまみを無くす発想のキャップがこの21世紀の世に放たれたことに大いに驚いたのが、OLYMPUSの12-40/2.8PROの前キャップだ。試験的にユーザーのストレス度を測る為だとか、わかっててやったんですよ、イライラするでしょ?うふふ。というわけでもない。
高級レンズなので高級に仕上げてみました、という意図で標準装備された自信満々のマジで作った写真機材の歴史に残るアホキャップと言えよう。

逆にこのキャップに疑問を抱かない人も当然居て、それは写真や機材に触れ始めた時期がわりと最近という判断材料になる。つまり花型フードが当たり前で、どこのメーカーも全て真ん中つまめるWつまみキャップになってから始めた人などは特にストレスを感じないのかもしれない。

ストレスを感じるから、感じないよ、どっちが良い悪いではない。全く関係ない。
キャップというのは外側のつまみをなくしてしまうと、ただそれだけでものすごくムカつくんだ....という誰も想像もしなかったことを、何十年もカメラを作り続けてきたOLYMPUSは無駄に全世界に知らしめたのである。
by shonencamera | 2015-04-18 18:17 | OLYMPUS | Comments(0)


写真とカメラが大好き少年カメラ


by shonencamera

最新の記事

セナの車載カメラ 超特大 ロ..
at 2023-11-05 01:34

カテゴリ

全体
ローライフレックス
スプリングカメラ
tips(小ネタ)
ハッセルブラッド
フレクサレット
ブロニカS2
ミノルタ オートコード
その他のカメラ・レンズ
ブローニー・ボックスカメラ
レースとか
EOS(フィルム)
EOS(デジ)
ライカ
PENTAX LX
PENTAX 67
業務連絡
アクセサリー系
movie
フェイバリットなコト
単車系
徒然事
音楽のコト
PENTAX Q
ストロボ系
OLYMPUS PEN-FT
ストラップ
OLYMPUS
プチ鉄
天体・その機材他
写真屋さんになる
スロットカー
顕微鏡
自転車
未分類

以前の記事

2023年 11月
2023年 09月
2023年 08月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 08月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 05月
2019年 04月
2018年 07月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 04月
2015年 03月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月

検索

タグ