スタンドバイミー
JRがまだ国鉄だった子供の頃、大阪のど真ん中しか知らなかった僕は、線路というのはひっきりなしに電車が行き交い、もちろんそこに入ろうものならミンチになるか大勢の大人(駅員・先生・そして親父&オカン)からもうミンチになった方がマシじゃないか、というほどコンコンと怒られまくるというのを容易に想像できたので、入ってはいけないエリアというすり込みがあります。
いつだったか、ローカル線で長く停まっている時に、何気に田舎の景色以外なにもない窓の外を見ると、さっき降りた乗客のおばちゃんが、当たり前のように線路の上を歩き、渡って向こう側へ行っているのを目撃し、大変驚いたことが忘れられない。更にその向こう側では明らかに乗客ではない地元のおっさんが、タバコくゆらせながらおもいっきり線路の真ん中を歩いてくるのが見えたりして、場所によって、条件によって、OKなんだとその時初めて理解した。そしてその時、何も用事の無いこの駅で意味なく降りて、意味なく線路の上を歩きたいと強烈に思ったことがある。
鉄道模型のジオラマとかレイアウトに出てきそうなこんな風景を子供の頃に体験していれば、また少し違った人間になってたかもしれないなーと、小さい子がテケテケと線路を歩く様を見ながら思った。いいですね、電子音溢れるところで遊ぶのもそれはそれで楽しいですけど、こんなんだけでも子供って楽しいんですよ。僕も楽しかったので絶対そうです。実にのどかで、どうしようもなく何もないトコ(失礼、でも素敵に何も無いという意味です)です、ココ。
線路歩きたい、と思うのは僕だけかと思ってたら
性別問わずみんなそーみたいですね(笑) 赤い傘がさし色になり曇画面に映えます。
スタンド・バイ・ミーという映画を見て、いいなー、これやりたいなー って思ったのはもうずいぶん前のことだけど、今でもこういうゆーっくりした時間が過ぎるトコがあれば身体は元に戻りませんが、頭はちょっとだけ元に戻れるというのを感じて、なんとなく嬉しかったのです。
by shonencamera
| 2014-07-10 14:53
| 徒然事
|
Comments(2)
たまらん写真を撮りますね先生。素晴らしいっす。
ここ、どこですか?息子を連れて行ってあげたくなりました☆
ここ、どこですか?息子を連れて行ってあげたくなりました☆
0
Commented
by
shonencamera at 2014-07-12 13:53
エールありがとう。ココは三岐鉄道、丹生川駅(にゅうがわ)というトコで三重県員弁市(いなべ)にあります。近くには鈴鹿スカイランがある、と言えばなんとなく位置関係がわかるでしょう。大好きなトコです。