OM-D 12-40/2.8
以前オリンパスショールームにて触らせてもらった12-40/2.8を結局買った。
ちょっと撮っただけで広角域のずば抜けた性能には目をむく。EOSで散々あれこれとレンズに手を出しては散財し、毎度落胆していたのが馬鹿みたいに思えるほど、スッキリとスッパリと文句の付け様の無い写りをしてくれる。しかも24mmの広角域でもAPSやフルサイズと勝負できるほどの高画質を維持してくれるのはとても頼もしい。
広角域でクソじゃないレンズ、それが欲しくてとうとう買ったのだ。
もう少しやんやと小躍りして撮りまくり、もうええからというほど記事にしたり、そうしないという点でもう僕はおっさんエイジど真ん中。
子供たちとかを撮った写真をお見せしたいが、なかなかややこしい昨今、残念ながら差し障りの無い写真しかUPできない。
広角域でなく、中域-望遠域もまぁ充分良く写る。
小難しい話はどこかに任せて、使ってみてレンズの良さはショールームで触ったそのままの素晴らしいモノだったが、逆にE-M5ボディの操作の煩雑さというか、使いにくさが目立つ結果になった。
使いこなすユーザー側の慣れや愛情の問題もあるのだろうが、とっさの時の無意識でパパパっ!と切り替えたり設定したりとか、そーいう時に ムムゥ! っとくることがある。レンズのせいでは無い。僕の問題だろう。
全てが原始直感的だが、ボディには2通りある。
使うこっちが操作スキルをあげればそれにガンガン応えてくれるボディと、それを即してくる操作感。
逆に、今の時代なので何でもできるし何でもできそうな気がするが、その色んな感情モチベーションを消してくれる質感や操作感のボディ。
もう旧型になったから言ってもしょうがないが、E-M5はやはり過渡期のボディ。
あと2代くらいでかなり良いボディになるに違いない。
で、とにかく12-40/2.8 これを仕事の撮影の集合に使ってみたのだ。
集合には小さいフォーマットで被写体深度が自然と稼げるのも当然狙ってのこと。
これがあの日からずーっと考えてた、一番試したかった撮影だ。
集合写真の為にレンズを買ったと言っても言い過ぎではない。
ただし、スナップ撮影などの仕事には使えば便利な状況もあるが、ボディ応答速度やAFのレスポンスからしてまだまだそこはEOSなどの一眼レフタイプには及ばず使えない。
ディスってるわけではなく、家族と語らいながら想い出を残すような使い方なら全く問題なく、むしろ高性能レンズをつけてですら小型軽量で全域高画質、というすごいカメラシステムになる。標準域を私用で撮るならもうEOSは持ち出さなくていいかなと思うくらいの画質。ただ、とっさの何かの時に(それは全ショットのほんの数パーセントだろうが)EOSの方がその瞬間を残せるだろうな、とは、まだ思う。それほど一眼レフの機能や操作系は長年かけて全世界の価値観が様々な人類に使われて改良と進化を重ね、ほぼ完成されてるということ。新しいミラーレスのシステムを使うと、その歴史の浅さとこれからの未来を想像する。
まぁデジタルオンリーの世代にはこういうことはどうでも良いことだろうので、新しい価値観で生きていけば良い。
オリンパスのオートストロボなどは今もこれからも買うつもりは無く、全て手持ち大型ストロボ、マニュアルの撮影で、今回はストロボはクリップオンとグリップストロボの2灯でいけるだろうと算段。
M5にはPC接点が無いのでクリップオンストロボの追加接点からグリップストロボに増灯する。
EOSの時のようにDPPであれこれしたりせずとも、撮ったまんまで既に出来上がってるよな!というほど周辺までキリリ!とした集合を撮ることができた。完全にレンズの性能のお陰である。EOS使用での集合を僕の手持ちレンズではあっさりと軽くチギってくれた小さな巨人である。それなりにお金は払ってはいるから当然結果は出してくれないと困るが、ありがたいことだ、とにかく撮る本人が自信を持って納品するときに「どーだ!」と胸張って言える、それが大切。
惜しむらくはボディの操作がやはりOM-D(M5)は慣れが必要なのか、それとも元からちょっと出来損ないなのか、どうしようもないと感じてしまう部分が多いので使い難いトコがあるが、一旦設定をして下手にいじらないでおけば、あとはデータをただ蓄積する箱である(もちろんシャッターとかは動いてるが)。
あと、見栄え。小さいボディはお客さんへの説得力に欠けることが今だにままある。しかしそれも僕が思うだけでこれだけ世代や時代が変われば、もうそんなことも無いかもしれない。そしてこの先は一部を除いて無くなることだろう。
小さいフォーマットながら、ボケも出そうと思えばほほぉ、と思うほどの写りもするし、やはり何より広角域が素晴らしい。
とても近くまでシームレスに寄れるのもまた、使い勝手が良い。
最近はトーンカーブをいじれる機能(名前知らん)がちょっとイイなと、味付けで使っている。
ほとんど暗部を落とす方向で使っている。
自分が撮りたいと、観せたい、と思ったトコ以外で影であればぶっ潰れててかまわない。
C11は子供の頃から大好きな蒸気機関車のNo1だったので、現役で走ってる姿をようやく見れて嬉しかった。
実際にはC56、C10に乗ったのでC56ポニーの可愛らしさにノックアウトされた。
川に沿って時速はたかだか35-40km/hくらいでシュポポポ走る様は憧れだった子供時代の夢が叶って嬉しかったのだが、夜通し走って到着して機関車見てハイテンションに、行き帰りとも真ん中の記憶が無い。あの走行音に誘われて、心地よく眠ってしまい、ある意味非常に贅沢な旅をしてしまった。
by shonencamera
| 2014-05-14 23:57
| OLYMPUS
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Comments(2)
Commented
by
じょんびー
at 2014-05-15 22:50
x
すごいですね。
価格、comで8万ですね。
くぅー。
価格、comで8万ですね。
くぅー。
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by
shonencamera at 2014-05-16 02:24
仕事ですから機会機会に投資は必要です。過去は二桁台レンズ買ってもぜんぜんクソダメ、という衝撃的な事もあったので、まぁ良い時代です。