RolleiFlex シュナイダー2.8の使い倒し方 <ムター編>
ローライフリークなら知らない人は居ないだろうが、手を出す勇気がとっても必要なアクセサリーに
「Rollei Mutar」というのがある。 京セラCONTAXとかもし過去に使ってたら名前は聞いたことあるだろう
ムター、すなわちコンバージョンレンズのこと。テレでもワイドでもどっちでもコンバージョンレンズ。
2種類あって x0.7 と x1.5 がある。75mmにつけるのと80mmにつけるのとでは少し変わるが、
おおよそでワイドローライとテレローライと同じくらいの焦点距離になる。
一眼レフの場合は大抵テレコンバージョンレンズになる。それもレンズ後端に装着するのがほとんどだ。
ビデオカメラが普及してレンズ前端に取り付ける高性能なワイコン・テレコンも沢山でてきたが、昔から性能はともかくレンズ交換できないレンジファインダー機用とかにもいろんなコンバージョンレンズのタイプがあった。
二眼のローライフレックスのコンバージョンレンズの場合はレンズ2個要るしいろいろ更にパワーUPして非常にややこしい。
ヤヤコシイ、というより正確に把握してる人が少なかった為に情報が極端に少ないのだ。
ムック本の中には間違いまくってる記述もある(というより、お前実は使ったことねーだろ、というのも多い)。
加えてローライ二眼には前群アクセサリー装着のバヨネットタイプとして4種類あるから更に難解にしている。おおまかに言えば
Bay1(コード、Tや国産二眼レフなど)、Bay2(3.5シリーズとRollei magicがそうだ)、Bay3(2.8シリーズ)
で、終わるかと思ったら大間違いでローライワイド(旧型も現行も)がBay4でSL66とかはBay6まであったりする。そういえばBay5って聞いたことないけどどんなカメラに使ったんだろう・・・。
ローライだからといって2.8用のムターは2.8にしかつかない。3.5にはそう簡単につかないのだ。
そう簡単に・・・って書いたのはわけがあって、実はつけれる。でも書けばホントにめっちゃ長い解説になるからムタービギナーの場合は素直に自分のBAYサイズにあった好みの倍率の程度の良いムターを探そう。昔は軽く15万円とか平気でしてたけど今は半分くらいに下がってる。今買う人はホントに幸せなヤツだ。。。
写真にあるのは0.7のワイドムター。装着するとガンタンクみたいになる。もともとガンタンク、ヤラれること多くそれほど強くなかったがローライも特に強くはならない。強いて言えば最短が少し短くなる(テレムターは長くなる)。それがちょっとだけありがたいが豊富なアクセサリの中で一番人気で買いやすい値段のローライナー(接写フィルター)の方がパララックス補正あるので最短だけで言えばそっちの方が有効。
レンズの前に少し不自然的な位置の傘みたいなのはフード。
フードは折りたたんで専用の革ケースにスッポリと入るようになっている(スッポリではない、けっこうキチキチでむぎゅうと突っ込む!って感じです)。このフードがこれまた取り外しができたりするので行方不明になっている個体とかもあり、その場合は一気に値段が暴落する。フード単体で日本で売られることに遭遇できるなんて可能性としてはバックに使った宿敵(?)ハッセルが撮ったお月様(FULL MOON いい写真集です)に僕が生きている間に行ける可能性と同じくゼロに等しい。ネットを駆使すれば手に入ることは入るが、単体でこれまた数万円とかいうボロクソな値段で心打ちのめされること請け合い。ローライ本体でもそうだが、欠品あれば1万~2万くらい安くなるが、ケチらずにケース付き完動の良上品を探すのが結局あとあと良いということになる。
フードは起こせばビューレンズのど真ん中を横切る位置でクリックされる。
このフード、取り外してみればけっこうなフレアとかに悩まされるのでちゃんと仕事してるんだ。
レンズの真横を90度で横切ってるのでファインダーはクリアだ、とか早田カメラさんは書いてるが僕にはうっとおしくてしょうがない。
でも、ファインダーより写るネガの方が大事なのでこればかりは仕方が無い。
このワイドムターを装着すれば広角ローライの出来上がり。
絞りは絞った方がイイのは当たり前田のクラッカー。露出も少し余分にいれてやったほうが良いような感じだ。
で、前置きもうええねんっ!その写りは如何にっ!!!! が気になるでしょ~?ホラホラ~
もうね、、、ココに来てくれてる数少ない奇特な読者の方は見てますよ(`∀´)ウフフ。
先の<実写編>のほとんどが実はムター装着なんです。
できるだけ広角っぽく無いヤツをチョイスするの、けっこうタイヘンでした(笑)。
でも指摘が無かったから、みんなコメントめんどくさいんか、それかわからんかったか。。。
ま、どっちでもええんですけどねー。わかったらタイシタモンダ、と思ってました。
といってもサンプルを出し惜しみしてたらしみったれなので今度は広角らしいのをいきましょう。
柱にトーンジャンプ出てしまってますがこれはスキャン時。
コンバーターレンズの描写かよ!って撮るたびに驚く。
さすがツァイスガンタンク。伊達に高いわけじゃない。
そして最後に極めつけの大好きな一枚↓
そしてローライ道を精進し、肉を絶ち、草を食し、滝にうたれ、小動物と会話ができるほどムターを極めれば
アナタもこんな写真が撮れるようになるかもしれない。フォトショップのエフェクトマジックではないのは当然だ。
実際はそこそこ目方もあるのでコレクションとして買ったけど重いしねぇ、広角ならハッセルあるし使ったことない、っていうリッチな人ばっかしが持っている(んじゃないかとイメージ的想像)ローライのムター。単レンズに迫る(というかそこらへんの単レンズよりイイ)ものすごい性能なので決してリッチでは無い写真的エンゲル係数が高すぎな少年カメラはこれからもこっそりビシビシと使うぞー。
「Rollei Mutar」というのがある。 京セラCONTAXとかもし過去に使ってたら名前は聞いたことあるだろう
ムター、すなわちコンバージョンレンズのこと。テレでもワイドでもどっちでもコンバージョンレンズ。
2種類あって x0.7 と x1.5 がある。75mmにつけるのと80mmにつけるのとでは少し変わるが、
おおよそでワイドローライとテレローライと同じくらいの焦点距離になる。
一眼レフの場合は大抵テレコンバージョンレンズになる。それもレンズ後端に装着するのがほとんどだ。
ビデオカメラが普及してレンズ前端に取り付ける高性能なワイコン・テレコンも沢山でてきたが、昔から性能はともかくレンズ交換できないレンジファインダー機用とかにもいろんなコンバージョンレンズのタイプがあった。
二眼のローライフレックスのコンバージョンレンズの場合はレンズ2個要るしいろいろ更にパワーUPして非常にややこしい。
ヤヤコシイ、というより正確に把握してる人が少なかった為に情報が極端に少ないのだ。
ムック本の中には間違いまくってる記述もある(というより、お前実は使ったことねーだろ、というのも多い)。
加えてローライ二眼には前群アクセサリー装着のバヨネットタイプとして4種類あるから更に難解にしている。おおまかに言えば
Bay1(コード、Tや国産二眼レフなど)、Bay2(3.5シリーズとRollei magicがそうだ)、Bay3(2.8シリーズ)
で、終わるかと思ったら大間違いでローライワイド(旧型も現行も)がBay4でSL66とかはBay6まであったりする。そういえばBay5って聞いたことないけどどんなカメラに使ったんだろう・・・。
ローライだからといって2.8用のムターは2.8にしかつかない。3.5にはそう簡単につかないのだ。
そう簡単に・・・って書いたのはわけがあって、実はつけれる。でも書けばホントにめっちゃ長い解説になるからムタービギナーの場合は素直に自分のBAYサイズにあった好みの倍率の程度の良いムターを探そう。昔は軽く15万円とか平気でしてたけど今は半分くらいに下がってる。今買う人はホントに幸せなヤツだ。。。
写真にあるのは0.7のワイドムター。装着するとガンタンクみたいになる。もともとガンタンク、ヤラれること多くそれほど強くなかったがローライも特に強くはならない。強いて言えば最短が少し短くなる(テレムターは長くなる)。それがちょっとだけありがたいが豊富なアクセサリの中で一番人気で買いやすい値段のローライナー(接写フィルター)の方がパララックス補正あるので最短だけで言えばそっちの方が有効。
レンズの前に少し不自然的な位置の傘みたいなのはフード。
フードは折りたたんで専用の革ケースにスッポリと入るようになっている(スッポリではない、けっこうキチキチでむぎゅうと突っ込む!って感じです)。このフードがこれまた取り外しができたりするので行方不明になっている個体とかもあり、その場合は一気に値段が暴落する。フード単体で日本で売られることに遭遇できるなんて可能性としてはバックに使った宿敵(?)ハッセルが撮ったお月様(FULL MOON いい写真集です)に僕が生きている間に行ける可能性と同じくゼロに等しい。ネットを駆使すれば手に入ることは入るが、単体でこれまた数万円とかいうボロクソな値段で心打ちのめされること請け合い。ローライ本体でもそうだが、欠品あれば1万~2万くらい安くなるが、ケチらずにケース付き完動の良上品を探すのが結局あとあと良いということになる。
フードは起こせばビューレンズのど真ん中を横切る位置でクリックされる。
このフード、取り外してみればけっこうなフレアとかに悩まされるのでちゃんと仕事してるんだ。
レンズの真横を90度で横切ってるのでファインダーはクリアだ、とか早田カメラさんは書いてるが僕にはうっとおしくてしょうがない。
でも、ファインダーより写るネガの方が大事なのでこればかりは仕方が無い。
このワイドムターを装着すれば広角ローライの出来上がり。
絞りは絞った方がイイのは当たり前田のクラッカー。露出も少し余分にいれてやったほうが良いような感じだ。
で、前置きもうええねんっ!その写りは如何にっ!!!! が気になるでしょ~?ホラホラ~
もうね、、、ココに来てくれてる数少ない奇特な読者の方は見てますよ(`∀´)ウフフ。
先の<実写編>のほとんどが実はムター装着なんです。
できるだけ広角っぽく無いヤツをチョイスするの、けっこうタイヘンでした(笑)。
でも指摘が無かったから、みんなコメントめんどくさいんか、それかわからんかったか。。。
ま、どっちでもええんですけどねー。わかったらタイシタモンダ、と思ってました。
といってもサンプルを出し惜しみしてたらしみったれなので今度は広角らしいのをいきましょう。
柱にトーンジャンプ出てしまってますがこれはスキャン時。
コンバーターレンズの描写かよ!って撮るたびに驚く。
さすがツァイスガンタンク。伊達に高いわけじゃない。
そして最後に極めつけの大好きな一枚↓
そしてローライ道を精進し、肉を絶ち、草を食し、滝にうたれ、小動物と会話ができるほどムターを極めれば
アナタもこんな写真が撮れるようになるかもしれない。フォトショップのエフェクトマジックではないのは当然だ。
実際はそこそこ目方もあるのでコレクションとして買ったけど重いしねぇ、広角ならハッセルあるし使ったことない、っていうリッチな人ばっかしが持っている(んじゃないかとイメージ的想像)ローライのムター。単レンズに迫る(というかそこらへんの単レンズよりイイ)ものすごい性能なので決してリッチでは無い写真的エンゲル係数が高すぎな少年カメラはこれからもこっそりビシビシと使うぞー。
by shonencamera
| 2011-05-06 06:29
| ローライフレックス
|
Comments(2)
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by
ono
at 2014-06-12 08:28
x
愛用の3.5E用に使ってみたいなぁ、と
ムター1.5に興味があります。
詳細な説明がとても面白く勉強になります。
さて、質問なのですが、
テレムターは最短が長くなるとのことですが、
通常のローライでの最短距離は1m弱くらいだと思うのですが、
テレムターを利用するとどれくらいの距離になるのでしょうか?
テレローライの最短2.5mが実用性がないと思い、それなら
愛用機の3.5Eにムターを装着すれば、都合がいいなぁと思って
ムターの検討をしているところです。
よろしくお願いいたします。
ムター1.5に興味があります。
詳細な説明がとても面白く勉強になります。
さて、質問なのですが、
テレムターは最短が長くなるとのことですが、
通常のローライでの最短距離は1m弱くらいだと思うのですが、
テレムターを利用するとどれくらいの距離になるのでしょうか?
テレローライの最短2.5mが実用性がないと思い、それなら
愛用機の3.5Eにムターを装着すれば、都合がいいなぁと思って
ムターの検討をしているところです。
よろしくお願いいたします。
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by
shonencamera at 2014-06-26 04:59
誰もムターなどにレンスポンスなどないであろうと思っていましたが、予想を覆すコメント、驚きと共にありがとうございます。さて、テレムターは確かに最短が長くなりますが、正確に測ったことがないのです(と、いうより正直テレはあまり出番が無いんです)。と言いますのも、80mmから上を使うことが予めわかっている場合はSL66かHassel、ペンタ67のいずれかを使う(そしてどのシステムにも高品質の標準・広角も当然ラインナップされていたりしますので...)ことが多い、というか、ほぼそうなりますので出番がほとんどないのです。使ったのも随分前なのですが、少しだけ長くなるんだ、、と思った印象がありますので実用的な長さかと記憶してます。今度空気入れ替えの際に測ってみましょうか。